第7話 三番目の客

 いきなり訳ありもいいとこのババを連続で引いてしまった私だけど、中里さんに言わせればそんなものらしい。


 クオリティの高いパートタイムパートナーを供給するには、相応しい面子を集めるより先に客層を絞り込まないとならないし、それを可能にするためには経営者が人材派遣の現場に精通している必要がある。運営戦略をきちんと定めるだけでなく、店長に人を見極める十分な経験とノウハウが要るってこと。

 だけど片手間でやる副業のような形では、メンバーと客筋のどちらも妥協しないと回らない。どうしてもぐさぐさな部分が混じってしまう。まあ、私が遭遇したくらいのタマではまだダメ客とは呼べないそうだ。それはメンバーの技量で被害回避出来るからということらしい。


 そういう意味では、私本来の目的はともかく、『人をさばく』訓練と考えた場合、無難にさばけたということなんだろう。結果オーライだけどね。


 さすがに三日連続はないだろうと踏んでたけど、その通り三日目は平穏だった。出歩いた二日と違い、三日目は一日中ずっと家にこもっていたから、そんな私を見て母も少し落ち着いたようだ。まあ……それはたまたまなんだけどね。三日目にコールがかかっていたら、私はまた出かけただろうから。


 机の上に広げた参考書と問題集。それとは別に、二枚増えた諭吉さんを並べて、その使い途を考える。もちろん、今すぐに使わなければならない事情も、それを使って購入したいものがあるわけでもない。でも、いずれ自分とお金との関係をどう整備するかまじめに考えないとならないし、その前提条件の部分でとてつもなく大きなハンデを背負っているってことを自覚しないとならない。正直、とても面倒臭いと感じるんだけど、私が鶏小屋を脱出するためにはどうしても避けて通れないんだ。霞を食って生きるわけにはいかないから。


 それと……。腕組みをして、四人の諭吉さんを睨みつける。


 中里さんのところに登録してから、中里さん、おじいさん、メリーという三人と会話をかわしたんだけど。どうしても、私にはどこか違和感が残る。ものすごく不自然な会話ではなかったと思うんだけど、どこか違う。しっくり来ない。それがなぜかがぴんと来ないところに、私の大きな欠陥が隠れているんじゃないかなあと……思ってしまう。

 つまり、おじいさんやメリーが異常だったから会話が弾まなかったんじゃなくて、私の方に話が腰折れする原因があったんじゃないかなあと。でも、極端と極端を並べてそのどっちがどっちという話をしてもしょうがないんだろう。次の機会があれば、その時に考えればいいか。


◇ ◇ ◇


 登録して、四日目。うっとうしい雨が降り続く中、起き抜けの私を携帯のコールが襲った。


「ふぁい」

「ルイか?」

「あれ? こんな早くに指名ですか?」

「せや。若い男」


 当然、がっつり警戒する。リスクはぎりぎりまで減らしたい。身の危険を感じてまで会話に固執するつもりはない。


「常連ですか?」

「いや、初めての客やな。あんたによく似た細っこいあんちゃんや」

「はあ。でも、なんで私なんでしょう? 普通、女の子の方に行くんじゃないですか?」

「せやな。うちは姉ちゃんの登録はうんと少ない。ほとんど若い男ばっかや。あのじいさんを除けば、オトコのアクセスは珍しいわ」

「そっち系……ですか?」

「分からん。俺の勘ではちゃうと思うんやけど」

「じゃあ、なんで?」

「ルイが警戒するのは当然や。俺が立ち会うから、事務所で確かめてみんか?」


 ああ、それなら安心出来る。必ず引き受けろっていう話じゃないってことだ。


「分かりました。相手の人がどんな感じか確認して、それからの返事でいいんですね?」

「ああ、そうしてくれると助かるわ。前も言うたけど、俺がルイの先手打って断るのはスジとしてあかんねん」

「そうですね。じゃあ、これから行きます」

「悪いな。頼む」


 電話が切れると同時にうなってしまう。


「うーん」


 あっち系が絡んでいないといいんだけどな。身体への被害はなくても、話を受け流すだけでもどっと疲れたから。まあ、とりあえず行くだけ行ってみよう。


◇ ◇ ◇


「おはようございます」


 まだそう言える時間に事務所に着いた。


「お、来たか」


 中里さんが、事務机の前で顎をしゃくった。その顎が指し示したソファーに、これまた生気のない幽霊のような若い男がひっそりと座っていた。丸っこい顔だけど青白く、体格は私並みに貧弱。背も私より低い。そして、何より表情がすっごく暗い。


 うーん、確かに中里さんが言うように、とてもあっち系の展開に繋がるような雰囲気はない。メリーに押し潰され、中身を全部吸い取られて、残りカスになっちゃったみたいな感じだ。どこかで豹変する可能性もあるんだろうけど……そういう気配の欠片かけらすら見出せない。


「お客はん。こいつがルイや」


 中里さんの声かけに、男が顔を上げないまま目だけきょろっと上げた。うわ、ほとんど死人の目じゃないか。いや、私は死人の目っていうのを見たことないけどさ。


「初めまして。ルイです。あなたは?」


 一応、反応を見よう。


 しばらく黙っていた男は、私と中里さんの表情に微妙に苛立ちが混じったのを感じ取ったんだろう。慌ててぼそぼそと答えた。


「え……と。トム……です」

「はいはい。トムさんね。ご要望は?」


 おじいさんやメリーの時、相手の目的は中里さんから聞いてたから、私が備えれば良かった。でも、目の前の男は初めての客。誰も情報を持っていない。私は単に相手のリクエストを聞くということだけじゃなく、魂胆を見抜いて備えないとならない。


「……」


 また、だんまりか。前の二人が、どこまでも出しゃばってくるタイプだっただけに、こっちからネタを振らない限り会話にならなそうっていうのは初めてだ。


「……あの」


 お? 口が開いた。


「僕と……はなししてくれないかなあと思って」


 ものすごーく、小さな声でぼそぼそと。


 うーん、そうかあ。これは、女の子なんか論外。同年代の男の子にも余されるだろうなあ。無口で、話し方にキレがなくて、何が言いたいのかが態度込みでもはっきりしない。テンポの早い会話にはまるっきり付いていけそうにない。

 いわゆる、友達がいないぼっちなんだろう。でも、自分ではそれでいいと全然思ってない。誰とも接点がないまま社会に出たら、間違いなく自分の居場所がなくなる。孤立する恐怖心に駆られて、出会いを探してる。誰かと話したい、誰か相手をして欲しいという原始的な欲求しかないように見える。


 うーん、どうしよう? 正直に言うしかないよなあ。


「それは構わないんですけど、私はあまり話のネタを持ってないので、最悪二人してだんまり二時間ってことも」

「いや……それでも……いいです」


 うわ、相当キてそうだなあ。まあいいか。本当に黙ってばかりでない限り、訓練にはなるだろう。


「分かりました。じゃあ場所を移しましょう。中里さん、引き受けます」

「ほうか。頼むわ。じゃあ、あんちゃんは、費用前払いで頼むな」


 トムは、どう見ても金持ちという感じではなかった。四万というお金は、彼には大金なんだろう。祈るように諭吉さんをガラステーブルに並べた。中里さんは、ひったくるようにして紙幣を保管庫に入れ、ささっと領収書を渡した。

 私はお金のやり取りを見ながら少しばかり考える。お客さんを扱い慣れてる登録者なら、二時間一方的にしゃべり倒してさっさとさよならだろうなあ。トムもそれが分かってるから、一番地味な私にアクセスしてきたんだろう。


「じゃあ、ルイ。頼むわ」

「はい。トムさん。行き先はお任せします。私はこの辺りの地理に疎いので」

「あ……そうなんですか。マックとかでも……」


 普通の登録者なら鼻で笑うだろう。高い金払って、行き先マックかよって。でも、私にはそういう感覚はない。


「かまいませんよ。トムさんが話しやすいところで」


 これまでずっと怯えるような表情だったトムが、ほんの少しだけ緊張を緩めた。


「ありがと。じゃあ……」

「行ってきます」


◇ ◇ ◇


 まだ午前中の早い時間で、入ったマックは空いていた。


 店の一番奥。ついたてで切り取られた真四角の空間に、吸い込まれるように入る。もし私がいなくても、彼はいつもここに座るんだろう。大勢の人の出入りがあるのに、ほとんど人の気配がなくなる異空間。でも。それで言ったら、私が今居る鶏小屋だって似たようなものだ。普段は、母を除いて誰も出入りしないんだから。


 一番安いセットメニューを二人して頼んで席に着いたあと、私は彼が話を切り出すのを待った。トムは、私が最初のネタを振ってくれると思い込んでいたんだろう。私が店内をあちこち見回すだけでずっと黙っていたことに焦れて、先に声を絞り出した。


「あの……」

「はい?」

「僕は……ネクラですよね?」

「さあ。まだいくらも話してないから、よく分からない」

「……」

「明るいか暗いかはともかく、話が上手じゃないってことは分かる」

「うん……」

「でも、それは私には影響しないよ。私も人のことは言えないから」

「え?」


 それまで、私にではなく自分にずっと意識があったんだろう。トムの顔が初めてぱっと上がった。意識が私に向いた。


「プロフに書いてあったでしょ? 私は変わってるって」

「あ、はい」

「変わってるのは、私の性格じゃない。私そのものが変わってるの」


 それをどう解釈したものかって感じで、トムがおずおずと私を見回す。


「どういう意味……ですか?」

「説明しようがないんだよね。事実としてそうなんだ」


 私は思わず苦笑する。


「たとえばさ。トムは学校に行ってた、もしくは行ってるでしょ?」

「あ、はい。今は……ダイガクセイ」


 むぅ。彼でも大学生活を送れるのか。それが彼に納得出来るものであるかどうかはともかく、身分としては大学生なわけだ。むうう。


「私は、義務教育含めて学校に行ったことがないの」


 ぱかっとでかい口を開けて、トムが絶句した。僕より上がいたのか、そんな感じで。


「あの……登校拒否……とか……ですか?」

「違う。病気に近いかな」

「あ、そうかあ……」

「私は行きたかったけどね。ちょっと物理的にだめで」

「それは……今は?」

「小さい頃よりはましになった。でも、今さら小学生からやり直せっていうトシでもないし。徐々に年相応の生活に慣らさないと」

「そういう……ことかあ」


 トムは、私の境遇を知って気分が楽になったんだろう。自分よりも優れている者、明るい者、強気な者……そういう相手だと一ミリも出せない自我が、私には少しだけ出せる。そういう雰囲気になった。


「あの……ルイさんは何か趣味とか……あるんですか?」


 そう。私が一番聞かれたくないことが、それだったんだよね。でも、トムの代わりに私がずっとだんまりになるわけには行かない。これは訓練だ。


「ない」

「え?」

「ないの」

「??」


 そんなことがありえるのかっていう感じで、トムが二度目の絶句。


「あはは。好きなものが何もないっていうわけじゃないよ。音楽にしても映画やゲームにしても、楽しむことは出来る。でも、それは趣味じゃない」

「あ? え?」


 トムが混乱してる。いや、トムじゃなくても、誰でも混乱するだろうね。でも、それが私にとっての真実なんだ。


「そうだなあ。趣味っていうのは、それを介して自分を表現したり、解放したり、同好者との繋がりを求めたり、そういうものでしょう?」


 しばらく考えて、トムが頷いた。


「はい」

「でも、私はそう出来ない。何かに心を動かされても、それを出せる先がないの。趣味には出来ない」


 いや正確に言えば人間観察っていう趣味はあるけど、趣味というカテゴリーには収まらないと思う。すでに私の一部になってしまってるから。


「そう……ですか。スポーツとか……は?」

「やったことない。好き嫌いじゃなくて、事実として」

「あ、病気……って」

「まあね。理由はそれだけじゃないんだけど、せいぜい散歩するくらいかなあ」


 たまには投げ返すか。


「トムは?」

「僕は……」


 しばらく、だんまり。ここで自分のネガを晒して、私に軽蔑されるのが嫌だ……そういう雰囲気だった。でも諦めたように、言葉をぽろぽろと並べた。


「マンガと……アニメ……かな」

「ふうん。どっち系?」


 言いたくなさそうだったけど。しばらくしてぼそぼそと。


「女の子が……出てくるやつ」

「美少女系? ロリ?」

「……。どっちも」

「ふうん」

「気持ち悪い……ですか?」

「どして? それぞれの好みだと思うけど」


 トムは、ちょっとだけ安心したんだろう。ふっと息を吐く音が聞こえた。


「あの……ルイさんは?」

「ああ、私? マンガもアニメもほとんど見ない」

「嫌い……ですか?」

「うーん、これまた説明しにくいんだよねー。好き嫌いじゃなくてねー、分かんない」

「は?」


 そんなことありうるのっていう感じ。


「それは、テレビドラマとか、歌なんかでもそうでさ。画像やメロディーには入り込めるんだけど、ストーリーや歌詞に入れない」

「??」


 だんだん、トムの混乱がひどくなってきたようだ。この人、いったいどういう人なんだろうって。だからプロフに書いたでしょうが。私は変わってるって。

 トムは、私から出てくる回答が膨らまずに尻すぼみになりそうな気配を感じたのか、慌てて話題を変えてきた。


「あ、あの」

「うん」

「ルイさんは……その……誰かと付き合ったりしたこととか……あるんですか?」

「ああ、カノジョ系?」

「……はい」

「ない。学校もまともに行ってない超絶ひっきーに、そんなチャンスなんかないよ」


 私はただ淡々と事実を述べただけだったんだけど、トムにはそれが強い自虐に聞こえたらしい。


「今……話してる感じだと……そんなに難しくなさそうな……」


 そうか。そう見えちゃうのか。メリーに突っ込まれた時と同じ図式が、ここでも浮かび上がってくる。つまり、前沢先生や植田さんと交わしてきたような日常会話の域を出なければ、私の抱えている本質的な欠点が見えないってこと。ううー、厄介だなあ。


「これまた説明が難しいんだけど」

「……はい」

「彼女を作るつもりはないし、これからも出来ないと思う」

「……。ゲイだから……ですか?」

「いや、そっち系のケもないし、そういうのは要らない」


 トムの思考回路にプリセットされていた私の人物像が、その時点でご破算になったらしい。どうにも理解出来ない変な人。私は、そういうところに置き直されたみたいだ。それでもトムはまだ必死に頭を回転させていた。


 彼が私と話をしようとする目的は、最初の交流目的から、それ以前の調査サーベイに切り替わっているように思える。それはメリーの時とあまり変わらない。ただ、メリーの時とは目的が違う。トムは、私との共通点を探すことに探りの重点を置いている。肉欲丸出しだったメリーの時と違って、私はやたらに防御壁を立てなくてもいい。その分、気持ち的にはずっと楽だ。


「……じゃあ、メカフェチとか、宗教関係とか」


 おっと、そっちに吹っ飛んだか。いや、気持ちは分かる。私でもそう考えるかもしれないから。


「どっちでもない。そうだなー」


 思わず腕組みしてしまった。植田さんに、人と話をするなら出来るだけ腕組みはやめた方がいいってアドバイスされてたんだ。それは相手のアプローチを警戒し、距離を置こうととするアクションだよって。しゃあない。してしまったものは戻せない。


「私の常識とか倫理観みたいなものは、ふつーの人とそんなに変わらないと思う。ただ、一つだけ私には大きな穴があるんだよね」

「穴? それは……なんですか?」


 それを明かせば、全ての会話はそこで止まってしまうだろう。私は、まだ訓練を続けたい。今はまだ、種明かしをするタイミングじゃないんだ。トムには申し訳ないけど、ここでストップだね。


「説明出来ない」


 それが説明不能なのか説明拒否なのかは、トムの判断に任せることにする。

 トムの探査を私から強制的に打ち切ると、トムが会話継続のために切れる札はなくなる。その代償として、私は彼の経歴を時間をかけて聞き出した。その中身は私には意味がないけれど、彼が閉じ込めていた自我を吐き出すことには役立つと思う。


◇ ◇ ◇


 ぴぴっ! ぴぴっ! テーブルの上に乗せてあった、私の携帯のアラームが鳴った。


「あ、二時間経ったね」

「う……」


 トムは、まだ延長して欲しいんだろう。でもさっきの感じだと、さらに四万払って会話を続けるのは金銭的に厳しいんじゃないかと思う。


「あの……」

「はい?」


 さっと腰を上げた私を見て、トムが慌てて突っ込んできた。


「もう少し……僕と話をしてくれませんか?」

「延長っていうこと?」

「あの……お金が……」

「だろうね。ごめん。私は所長に無許可の延長をしないようにきつく言われてるの」

「……。トモダチ……とか」

「それは無理」


 にべもない私の返事を聞いて、トムががっくり肩を落とした。


「いや、君のせいじゃなくてね。私はまだまだ場数を踏まないと、こういうのをうまくこなせないんだ。もっと慣らさないとさ」


 私が言った『こういうの』の中身。それはトムと私の間で明確に違う。トムは、それをデートクラブのメンバーとしての場数と捉えただろう。違うよ。それは会話のクオリティのことなんだ。でも、それをトムに説明してもしょうがない。だから、ここまで、ね。


 しょんぼりと肩を落として店を去っていったトムを残して、私は少しだけ店の中で考えを整理した。

 これで三人……か。でも、まだ私が抱えたままの違和感は解消されていない。そして、違和感の原因についてもなんとなく見当がついてきた。きっちり確かめた方がいいんだろうなあ。


 さて、と。私も帰ろう。


◇ ◇ ◇


「おう、どうやった?」

「ああ、見た目通りの、ぼっちの青年でした」

「ほうか。こなせたか?」

「まだ、すんなりではないですけど、なんとか」

「ふうん。延長は?」

「なしです。そんなにお金に余裕がある感じでもなかったし、いきなりトモダチになってとかは困ります」

「せやな」


 中里さんは、それがゼニにならないからと捉えるんだろう。私にとっては、拒否の理由が違うんだけどね。


「じゃあ、これで帰ります」

「こら、報酬持ってき」

「あ、忘れてた」


 中里さんが、顔をしかめて文句を言った。


「ほんまに、変わってんなあ、あんた」

「あはは……」


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