第12話 その破局の力は(上)

 エリオットは部下からの報告書に目を通している。

(まったく……)

 調査内容はがっかりするものだった。


 オイゲン中将が起こした国境での暴挙を示す確かな証拠はつかめず―――村そのものが焼かれ、さらに紛争地帯ということもあって、村民の生き残りがちりぢりになって証言が得られなかった――、中将の部下の買収に関しても、どうやら黒狼こくろうの件で中将は傭兵をつかっているらしく収穫はない。


(一度、中将の元へ直接出向くか……?)

 両手をくんだ上にアゴをのせ、物思いにふけっていると、ノックがされた。


「どうした」

「失礼いたします」

 現れた兵士は机の上に封筒を差し出す。

「おや、ラブレターかい? 悪いね、僕は女性が好きだ」

「い、いえ、違いますっ! さきほど門の警備にあたっていた兵士がやってきましてこの手紙を、エリオット様へ……と」

 封筒をとりあげると、すでに中身があらためられていた。

「これは誰が?」

「フードを目深にかぶり、やけに眼光の鋭い男……確か……ジクムント・フィデラーデからだと……」

 ご苦労と、兵士に退室を命じると、手紙をとりだし、文面を一瞥するや、すぐに立ち上がり、部屋を出た。

「中佐、失礼します」

 返事を待つのももどかしく扉を開けると、アルフォンスと向かいあうようにたたずんでいる品の良さそうな人物に、「失礼いたしました」と気をつけをする。

「エリオット、こいつに、気を遣う必要はない」

 執務机に座っているアルフォンスがいつになく眉間に深い皺を刻みながらぼやく。

「エリオット。そんな言い方はないだろう。私たちは協力しあえると思うんだ」

「お前となんぞ、協力するつもりはない」

「つれないな、兄弟だろう?」

(なるほど)

 聞こえてきた言葉に、小さくうなずいた。赤の他人であれば、アルフォンスは実力行使で排除しているはずだ。

 その人物は品のある微笑をたたえながら――アルフォンスが笑ったらこんな表情になるのだろうかと想像をかき立てられる――、握手を求めてくる。

「はじめまして。アルフォンスの兄のループレヒトだ」

「中佐の秘書をつとめています、エリオット・ダースマンです」

 エリオットは思わず両手を出してしまう。

「よろしく」

 エリオットが深々と頭を下げれば、すかさず「そんな奴に頭を下げる必要はない」とアルフォンスの声がとんできた。

「きみからも、アルフォンスに話してもらえないかな。実は、身内の恥をさらすようだが、私たちの妹のエイシスが行方知れずでね。是非、軍を動員して探してもらえないかと掛け合っていたんだ」

「そうです。中佐」

 エリオットは経緯と共に手紙を差し出した。

 すぐに手紙があらためられる。アルフォンスの肩越しに、ループレヒトがのぞきこむ。


「……陳腐な脅迫状だね。これは誰から?」

 ループレヒトがエリオットに尋ねてくる。

 エリオットは答えていいのか分からず、言葉に詰まる。

「俺の部下だ、お前の部下じゃない」

 子どもっぽいことを言ったアルフォンスが、エリオットに促す。

「相手はジクムントと名乗っているとのことです。……つまり、そこにある女というのは、もしかしたら」

「今すぐ動ける部隊を手配しろ。俺みずから出向くっ」

「軍を動かすのですか」

「当然だろう、魔ゾディアック伯爵家の令嬢だ。軍を動かすには十分だ」

「はっ」

「それで、この手紙に記されている場所は……?」

 ループレヒトが聞く。

「確か、そのあたりには中将の別宅があったはずです。森の湖のそばで……」

「エリオット、ぐずぐずするな、さっさといけっ」

 アルフォンスの鋭い言葉に、エリオットは回れ右をして部屋を出た。


 エリオットが出て行ってから、ループレヒトもそれに続こうとするのを、アルフォンスが止める。

「お前は王都ここに残れ」

「命令をうける覚えはないね。私はきみの部下じゃない」

「これは軍の管轄だ」

「関係ない」

 アルフォンスはひょうひょうとした物言いの兄の首を今から締め上げたい衝動に駆られる。

「だったらこれはどうだい? 私も同行させてもらう。軍がちゃんと仕事をしているうちは、きみの指示に従おう」

「確かだな」

「もちろん。……けれど役に立たないと思ったら、私が何もかも灰にする……もちろん、エイシスは除いてね」

 ループレヒトはにっこり笑いつつも物騒なことを平然と言えば、悠然と部屋を出て行った。


(くそ、本当に勝手な男やつだっ)

 しかしループレヒトがやると言った以上、本当にやるだろう。

 雨がふりだしているとはいえ魔法によって生み出された炎には関係ない。

 炎の形をした獣と考えたほうが納得しやすいかもしれない。

 ループレヒトの飼っている獣は凶暴きわまりない。

 主人の言葉に従い、あらゆるものをうまそうに食い尽くしてくれるだろう。

 そのせいでオイゲンの何もかもが骨まで塵になっては軍の面目は丸つぶれ。

 何がなんでも自分たちの手で解決しなくてはならない――。

                        ■■

 ジクムントは馬を駆り、大粒の雨に身を打たれながら街道を進む。

 濡れ鼠になっていても、道だけは見失うまいと、じっと前を見つめる。

 目的の場所まで王都からおよそ半日。

 休めばあっという間に、日にちは変わってしまうだろう。


 と、その時、馬がいきなり甲高い声をあげ、前肢を大きくもたげた。

 突然の馬の行動と降りしきる雨風で、ジクムントの身体は投げだされ、地面に接する。

 しかしそれでも手綱を掴んだままで、引きずり回されてしまう。

 やがて、馬が大きく横倒しになる。

 間一髪その下敷きになるのを回避したが、その拍子に、足首をひねってしまう。


 ジクムントは全身泥だらけにしながら、馬に近づく。

 すると、前足に矢が突き刺さっていた。


 と、気配を感じると同時に、剣を抜く。

 間一髪のところで矢を打ち落とした。


(そういうことかっ)


 次々に雨に煙る向こうから矢が降りかかってくるのを、ぬかるんだ地面を転がり、剣を薙ぐことで、回避し、払いのける。

「一人、殺すのに矢をつかうとはなっ! どれだけびびっていやがるっ!」

 聞いているであろう刺客たちに向けて声をあげれば、男たちが姿を現す。

 弓矢を背中に負い、剣を抜いている。

 総勢、六人が、ジクムントを囲んだ。

「ああ、そうだよ、男の子だろう、そうこないとなっ!」

 びしょ濡れで指先まで冷え切っているというのに、戦いの気配に身体の中が燃えるように熱くなる。

「殺せっ」

 男の一人が叫ぶや、四方より男たちが殺到してくる。


(腕は悪くない)

 しかし、ジクムントからしてみれば、悲しいくらい力押ししか知らない奴らだ。

 ジクムントは一人のほうへ猛然と向かえば、男は驚いたように上体を引いた。

 そこへ、男の腹めがけ蹴りを見舞う。

 返す刀で振り返り、背中に振り下ろされようとする剣を払いのけ、胴を斬り捨てる。


 倒れた男の身体からこぼれる血が泥水と混ざり、どこかへ流れていった。


 数で優位であるはずが早くも二人が倒れ、男たちは明らかに腰が退けた。

 その間にジクムントはためらいなく男たちめがけて向かう。

 戦場ではためらい、迷った人間が死ぬ。

 一人を切り捨て、もう一人の首筋めがけ、回し蹴りを見舞う。頸骨けいこつの折れる生々しい感触が伝わを感じるのも早々に、そのままもう一人と斬り結んだ。

 しかしすでに闘争心のない男の力などたかがしれていた。

 ジクムントは押し切り、尻もちをつく男の顎めがけ蹴りを見舞った。


「残りはお前一人だ」

「こ、このぉっ……!」

 残った一人が弓に矢をつがえ、放つ。すぐに回避行動に移れない。

 ジクムントは腕を盾にする。

 腕に矢が刺さったまま、顔色一つ変えず、男に向かう。

 男は二本目の矢をつがえようとするが、焦りのあまり取り落とした。

「おい、貴様、オイゲンの部下か」

 迫ると、男は腰が抜けたようにその場に座り込んでしまう

「どうなんだ」

 鼻先に剣を突きつけると。

「ち、違う……雇われただけだ……」

「そうか、傭兵か。外れくじを引いたな。――馬は」

「へ……?」

「お前ら、まさか徒歩で来たわけじゃないだろう。どこだ」

「……む、向こうの丘の下に……」

 男は少し行った先、雨に煙り、黒々としたシルエットが浮かび上がっているほうを差した。


「そうか」

 その男の額めがけ、柄を叩き付ければ、額から血を流し、白目を剥いて仰け反った。


 自分が乗ってきた馬のもとへ駆け寄り、

「悪いな、待ってろ。用事が済んだら迎えに行く」

 そう馬の頬をさすりながら言う。

 足首を動かすと、さっきまでは戦いの興奮で感じなかったが、だいぶ熱をもっている。

 しかし休んではいられない。

 ジクムントは足を引きずりながら丘のほうへと歩き出した。

                     ■■

 あれからどれだけの時間が経ったのか、エイシスは壁にもたれたまま、暗闇のなかでじっとしたまま息を殺していた。

 まだあれからオイゲンは現れない。ということは、まだ自分を殺す条件は揃っていないということだ。

 しかしいくら彼が待っても、ジクムントは来ない……。


 エイシスは魔法石を取り出す。

 魔法石はいつでも肌身離さず持ち運べるよう、ネックレスの鎖をつけていた。

 今、魔法がつかえれば、誰にも迷惑をかけることがなく、身を守れる。

 しかしどれだけ気持ちを入れ、祈ってみても、魔法石はうんともすんともいわない。

 そこらへんにある石と変わらず、冷たいまま……。

(本当に、重たいままのお荷物ね)

 鎖を握り、ずしりとした重みを感じる。


(いいわ、だったら、魔法石あんたそのものを使わせてもらうから)

 自分を殺すために誰かが現れるはず。その時、いちかばちか、魔法石を物理的に用いる。

 それで駄目だったら諦めるしかない。

 しかし何もしないで、殺されるよりはマシだ。

 とにかく、今はチャンスが向こうから来てくれるのを待たなければ……。

                     ■■


 ジクムントは森の一角に馬を留めると、身を低くして歩き出す。

 湖畔の側に立つまるで城砦ような大きい石造りの塀へい――いや、城壁と言ったほうがいいかもしれない――を巡らせた建物が見えてきた。

 塀ごしに、望楼ぼうろうが見える。

 雨の中でも、周囲を歩哨ほしょうが警戒にあたっていた。


 しかし都合の良いことに、この雨脚がジクムントの存在と足音をうまい具合に隠してくれている。

 この空模様で時間の経過が定かではないが、まだ一日は経っていないはずだ。


 身を低くし、周囲を警戒している兵士の背後へ忍び寄る。

「っ」

 首に腕を回し、血管に圧迫を加えて気絶させる。

 藪の中へ引っ張り込むと、壁へと駆け寄る。

 煉瓦の出っ張りを手がかりにゆっくりと昇っていく。

 この雨だ。いつものように速度を重視してはたちまち落下してしまう。

(猿マシラ……か)

 いつしかエイシスに言われたことを思い出す。

 息を詰め、一つ一つゆっくりと手と足で踏ん張り、上がっていく。

 塀の上にももちろん、歩哨が立っている。

 身体ひきあげ、城壁の上にたどり着けば、素早く歩哨へ肉薄し、さきほどの兵士同様、背後から首を締め上げ気絶させた。


 敷地内を見下ろす。

 望楼のついた大きな館がでんとたたずんでいて、あとは兵士の詰め所や倉庫だろう……と見当をつけた。敷地内でも兵士たちが警戒にあたる。

 おそらくあの屋敷のどこかに、エイシスはいるはずだ。

 ジクムントを出迎えるためか、兵士の数が多い。

(エイシス……待ってろ)

 必ず助け出す。たとえ、自分の生命と引き換えにしても。


 ジクムントは足下で倒れている男を見下ろす。

(こいつを使うか)

                         ■■

 エイシスは、扉の向こうから突然、聞こえた物音にはっとして壁に背中を押しつける。

 誰かの話し声が聞こえたかと思うと、かすかな呻きと鈍い音がそれに続く。


 その後の妙な静寂に、エイシスはことさら不安を煽られる。

(きたの……?)

 手の中にある魔法石をぎゅっと握りしめる。

 頭の中で何度もイメージを練ってみたが、いざ、それをする時が間近に迫ると、緊張に身体が強ばり、鼓動が早まってしまう。


 ダン!

「っ!?」

 廊下側から扉が強く軋む。

 ダンッ!

 さらに強い力がかかる。

 ダンッ!!

 三度目の衝撃で扉が蝶番から壊れ、倒れる。

「……っ」

 廊下側の明かりに照らし出されて伸びた長い影が、エイシスにかかる。

 そこには、オイゲンではなく、目深に帽子をかぶった軽装備の兵士の姿があった。


「……私を殺すの」

 指先が白くなるほど手に力をこめる。

「エイシス……」

「気安く呼ばないでっ!」

 エイシスは兵士に体当たりを食らわす。すると、兵士はまるでそれが予想外だったかのようにまるっきり無防備で、仰向けに倒れる。

 もっと抵抗されると思っていただけに、かえって不意を突かれたような気分になったものの、エイシスは逃げだそうとするが、腕を強く捕まれた。


「ま、待て……」

「やめて……!」

 叫び声が反響する。

「静かにしろっ」

「あんたなんかに命令される覚えはないわ……は、離してっ……ンッ!?」

 口を強い力で塞がれる。

「俺だ、エイシス、ジークだっ!」

 兵士――ジクムントは帽子をあげた。

「……じ、ジーク……嘘……?」

「本当だ。まさか俺の顔を忘れたか……?」

 エイシスは戸惑いと驚きのあまり、小さく首を横に振ると、

「どうして……」

 そう聞かずにはいられなかった。

「お前を助けに来たんだ。……お前を守る、そう言っただろう? だいぶ、遅れたがな……」

「たす、ける?」

 と、ジクムントの背後に、おそらくここで見張りをしていたであろう兵士が倒れていた。

 さっきの音は、兵士を倒す音だったのだ。

「どうして……、だって、ジーク、あなたは、私のことを」

「――おい、何かあったのかっ」

 上階へ続く階段のほうから男の声が聞こえる。

「話はあとだ。とにかく、そこで隠れろ」

「う、うん……」

 エイシスが言われた通り、元々監禁されていた物置に身をひそめれば、階段を下る複数足音が聞こえ、「何があった」という尋ねる声が聞こえたかと思えば、鈍い音とやっぱりさっきと同じうめきが漏れた。

 すぐにジクムントが姿を現すと、手を伸ばしてくる。

「いくぞ」

 エイシスはその手をとり、出ると、床に男たちが倒れているのを見た。


 階段をあがると、壁も床も天井も石畳という空間が途切れ、漆喰の壁に絨毯の敷かれた廊下――という普通の家屋敷いえやしきの空間に出た。

 どうやらエイシスは今まで、地下にいたらしい。

「こっちだ」

 ジクムントと走る。

 自分の手を握ってくれている彼の硬い掌が、ジクムントと今、一緒にいるのだという気持ちを強く意識させる。

 緊迫した状況だというのに、そこにばかり意識が向いてしまう。

(だめ、今は逃げることだけを考えないと……)

 それでもうれしさに胸が熱くなるのを押さえきれなかった。


「おい、何をしているっ!」


 もうすぐ出られる――そう思った矢先に、巡回中の兵士と鉢合わせる。


「おい、その女……お前っ!」


 ジクムントたちが踵を返したことで、男は仲間を呼ぶ。

 ジクムントに導かれ、階段をいくつも駆け上がる。

 手を引かれたエイシスは階段を踏み外すまいと懸命になった。

 と、最初は彼がエイシスに合わせてくれると思ったが、右足を引きずるようにしていることに気づいた。

「ジーク、あなた、足をどうしたの」

「……少しひねったけだ」

「そんな」

「……いいから。今は走ることだけを考えるんだ」


 しかし上へ上へと逃れることで、追い詰められていっていることも明らかだった。

 階段が途切れ、エイシスたちは望楼の最上階へと上がっていた。

 吹き付けられる風に、エイシスの蜂蜜色の髪が煽られる。

 兵士たちが屋敷を囲んでいる様子が眼下に見えた。


 足手まといなのは自分だけなのは明らかだった。

「……ジーク。助けにきてもらったのは、うれしいわ……でも、このままじゃ……。あなただけでもいいから、逃げてっ」

「馬鹿言うなっ!」

 その剣幕に、エイシスは言葉をなくす。

 ジクムントは大きい声を出したことを恥じるように、目を伏せる。

「二人で無事に、ここから出るんだ。そんなことを言わないでくれ」

「……ごめんなさい」

 ジクムントは首を横に振った。


「ジクムントっ!」

 甲高い呼び声が地上から響いた。

 オイゲンだ。

「もう逃げ場はないぞ! その女ともども、投降したらどうだっ!」

「貴様のようなゲスに命乞いはしないっ!」

 叫んだあと、ジクムントはエイシスを見る。

「……エイシス、俺が囮になる」

「どういうこと」

「その間に、逃げてくれ」

「嫌よ、そんなの……。第一、ジーク、あなた、足を怪我してるんでしょ。相手はどれだけいるか、分からないわっ!」

「これくらい、気合いでどうにかなる。

それにエイシス、お前じゃ男どもを足止めできねえだろ? 俺のほうが生き残る可能性は高い。安心しろ、あんな連中に負けるわけがない」

「でもっ!」

「エイシス、俺は絶対に、死なない。約束する。きっと二人でここから出られる」


「……っ」

 エイシスは、うなずいた。

 そうするしかなかった。

「ジーク……約束を破らないでね」


 ジクムントはうなずき、そして、二人は望楼から階下へ降りていった。

 階下のフロアには、すでに十人あまりの兵士たちは今や遅しと待ち構えていた。


「俺相手に狭い階段で待ち受けなかったことは褒ほめてやる」

 ジクムントはわざと挑発するようなことを言うや、剣を抜く。

 そして、エイシスに目配せをする。


「いくぞっ!」

 ジクムントは集団の中に割って入り、剣を薙ぐ。兵士たちがわっと飛び退のいた。

 エイシスは同時に走り出す。

 兵士たちがエイシスを捕まえようと動くが、ジクムントは剣を振り、それを阻んだ。

「お前らの相手は俺だっ」


(ジーク……っ)

 兵士たちの包囲を突破したエイシスは、ぐっと下唇を噛みしめながらも、走り続けた。

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