第13話
「これが」
「web限定のっ!」
「「数値化されたステータスがわかるカード」」
全ての窓口を回って最後に辿り着いた窓口で、黄金に輝くカードを手にし、二人は歓喜の声を上げる。
司祭は左目をカードで覆っていた。
「さすがに背中に書かれるよりは現実味があるな」
「ですっ」
「まだレベル1だけど」
「そうですっ」
「ここの二階で検定試験を受けて、合格すればレベルが上がります」
係員の説明にうなだれる二人。
「受験対策の資格何級、って感じ」
「なんかリアルすぎて夢もキボーもないわねっ」
係員は追い打ちをかける。
「受験料を払っていただき、実技試験のほか、筆記試験があります」
「運転免許かっ!」
「
「レベルは最大値が5までとなっております」
「ガキ向けのゲームかよ」
「ちょっと子供だましの雑誌とタイアップしたからって大きな顔しやがって、ですっ」
「ネームバリューのある媒体で宣伝すれば、どんな商品でも売れるよな」
「この小説も、有名どころで宣伝してくれないかなっ」
ぶつくさ言いながら、カードを眺める。
「HP 98。司祭は?」
「HP 15です……ってショックです」
「気にするなって。レベルアップすれば上がるよ」
勇者は司祭の背をポンポンと叩く。
司祭は1のダメージを受けた。
司祭は1のダメージを受けた。
司祭は1のダメージを受けた。
司祭は1のダメージを受けた。
司祭は1のダメージを受けた。
~中略~
司祭は1のダメージを受けた。
司祭は数字上、しんでしまった。
「
レーディングに『
「人間の価値なんて簡単に数字で計れるもんじゃないっ! たとえ★3だろうが★0だろうが、自分が面白いと思ったのならそれは人気作よりもよっぽど価値があるっ!」
ごもっともです、司祭。
「でも、いい評価はもらいたいわねっ! おもしろいと思ったら即★入れてねっ!」
というわけで、★とレビューをお願いします♪
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます