リンド・リンド・ロンド

第10話 蛇足な補足（ネタバレ）

　最後まで読んでくださったあなた、ありがとうございます。

　リンド・リンド・ロンド、いかがでしたでしょうか。

　ここではちょっと、本編中の謎を解決していこうかと思っておりますので、もちろんネタバレあります。

　お気をつけください。

　さて、ぼくとイーターの物語である本作ですが、謎解きのような形になっております。

　このイーターが食べているものはなんでしょう、という感じですね。

　登場するイーターは全部で６人。

　ロザリンド

　時計塔の住人

『贅沢は敵か』の男

　悶々としていたぼくの前に現れた男

　街頭演説をしていた男。

　チエコ。

　彼らはそれぞれ違うものを食べて生きています。

　そしてそれを食べるために、人間自身に、それを差し出させようとしているのです。

　つまり彼らが甘い言葉で推奨し、肯定しようとしているものこそが彼らの食料、ということになります。

　というわけで答えはこちら。

　ロザリンド　　……夢

　時計塔の住人　……時

　贅沢は、の男　……金

　悶々、の男　　……睡眠時間

　街頭演説の男　……語彙、言葉づかい

　チエコ　　　　……決断力

　これらのものを消費してしまう世界。

　奪われてしまう世界。

　それが最後の問題です。

　そう、答えは、

『インターネット』

　みんな気をつけようね、というお話でした。