第2話 時計塔の住人

 


 ロザリンド!

 夢を食う少女!

 夢を使役する少女!

 その名前!


 彼女は我々の仲間の中でも特に優しくできている。

 なにしろ、夢のかたまりなのだから。


 だが気をつけろ少年。

 夢は夢。

 夢の優しさが、現実の優しさと同じであるとは限らない。

 彼女と恋がしたければ、まず人生経験を積むことだ。

 理不尽な仕打ちをなじっても、取られた夢は戻らない。



 ……私?

 私がなんの捕食者イーターか?

 それはこの部屋を見ればわかるだろう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る