第2話 PUSH START BUTTON

 

 日本という国は好きになれない。

 オリヴァー・"デラウエア"・マイヤーズは物陰に身を隠し、嘆息する。


 もちろん称賛に値する点は少なくない。

 小奇麗な街並み。

 清潔な水。

 親切な人々。

 値は張るが信頼性の高い身の回り品の数々。


 だが憎むべき点も少なくない。

 異常なほどの湿度。

 まともに『食える』飯屋の少なさ。

 インターネット上に溢れる児童ポルノ。

 それに無宗教。


 何より――――国土に化け物が巣食っていること。


(……)


 デラウエアは廃ホテル二階の一室からそっと廊下を覗き見る。

 『奴ら』がしずしずと辺りを徘徊するのが見えた。


 着物と呼ばれる真っ白な装束に身を包んだ艶めかしい女だ。

 雪よりも白い肌。

 銀よりも輝かしい白髪。

 そして真っ赤な瞳。

 抱きすくめた相手を『蝋』で固め、数秒の口づけで完全なる蝋人形に変えてしまう化生。

 二階の廊下に少なくとも三体がうろついている。


 現地の言葉では蝋女ロウメと呼ぶらしい。

 今現在、その名を知る者が何人生存しているのかは分からない。


(……)


 デラウエアは廊下の奥に倒れ伏した仲間へ目をやる。

 自分をこの場へ導いたガイドの男は既に物言わぬ蝋人形と化し、かっと見開いた目は何も映してはいない。


 彼は知っている。数分とせず、あの蝋人形は起き上がることを。

 そして起き上がった蝋人形は溶けかけた山芋のような肉体を振り回し、生ける人間に襲い掛かる。

 共にここへ来た数人の傭兵が、液化した百キロ近い蝋に包まれるという惨めな最期を遂げた。


 おぞましい光景を思い出し、デラウエアは眉根を寄せる。

 あんな冒涜的な死に方があってたまるか、と。

 あんな死に方を神がお許しになるわけがない、と。


 油断したわけではないが。

 その時彼はごく僅かな息を吐いた。

 夜更けのツユクサが吐き出すほどの、ごくごく微細な空気が鼻から漏れる。


 ぴくりと一体の蝋女が足を止めた。

 そしてデラウエアの居る方向へ近づき始める。


「……!」


 厄介なことに蝋女は人の吐く二酸化炭素を感知する。

 呼吸を繰り返す毎に彼は死へと近づく。


 音を探知されることはないので銃弾をぶち込むことに抵抗は無い。

 だが蝋女は銃弾では死なない。

 それに人間は銃声を聞きつける。

 自分を裏切った『あの男』はまだこのホテルに潜んでいる。迂闊な行動は避けたい。


 外へ逃げ出したところで四方は深い森。蝋女と蝋獣、蝋人もうろついている。

 生存の見込みはゼロ。


 さてどうするか、と考えたところで室内を漂う黒い靄に気づく。

 自然現象ではない。

 そう判断したデラウエアは咄嗟に銃を構えた。


「!」


 彼は靄の膨張を察知した。

 反応もした。身体は動き出していた。


 だが回避は間に合わない。



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 彼が生まれた時は3%だった。

 今や12%。


 税金の話ではない。

 全世界の犯罪において人工知能が占める割合だ。

 昔は100人犯罪者が居たとして、3人が架空存在だった。

 今は100人の犯罪者のうち12人が血肉を持っておらず、手錠を嵌めることができない。


 人工知能の犯罪者。

 彼等は所与の権利を持っていないため、裁判にかける必要が無い。

 見つけたら壊せ。

 さもなくば度を超えた正義によって殺される。


北光ほっこう。エマージェンシーです』


「見りゃ分かる!」


 きりもみ回転を繰り返す機体。

 警告音。赤い明滅。

 逆流した胃液が食道を焼き、再び胃袋に戻る。

 夜坂北光よるさかほっこうは毎秒三度の高速回転の中で喚いた。


「何とかしろミュスカデ!」


『お任せを。その前に紅茶を一杯いただいても?』


「ぶっ壊れてんのかポンコツオペレーターが!」


 コクピットに座っているのは北光一人だ。

 彼が喚き散らし、怒鳴る相手は実体を持たない電子制御システム『ミュスカデ』。

 ちかちかと点灯するライムグリーンの光が彼女の意思。彼女の言葉。


『コントロール、私に。……あ』


「何だよ!?」


『六時の方角から射撃』


「どっちだって!?」


 どおん、と機体が激しく震動する。

 うかかか、と北光は前歯を打ち鳴らす羽目になる。


『今、着弾した方角です』


「……っ、っ!」


 北光はもはや怒ることも嘆くこともできず、どうにか腕を伸ばし、姿勢制御プログラムを再起動させる。

 羅列される白文字に目を走らせ、北光は我が目を疑った。


「おい! でっ、光片子デミパーシャル・フォトンの再現性は?!」


『現在25%。30、35……』


「ふざけんなコア丸出しじゃねえか! リブート形態モード!」


『了解。リブート形態に移行。同時に私のシリアス度を10%アップ。知性を35%アップ。可憐さは……残念。既にMAXです』


「うっせえ! 電子レンジに組み込むぞこのポンコツがっ!!」


 軽口を叩きつつも北光は既に愛機『銀氷天ぎんぴょうてん』の水平制御を取り戻している。


 バーニアは左右バラバラに鼻息を荒げたが、北光は暴れ馬を抑えつけるようにして機体を宙に押し留めた。

 と同時に、コアユニットとフレームを除く機体の大部分を構成するパーツが復元されていく。

 破砕されたガラス片が逆再生でコップの形へと戻っていくかのごとく。

 大気に散った光片子デミパーシャル・フォトンが銀氷天の本来の姿を構成する。


 その姿は白銀色の武者鎧。

 得物は――――


『敵機接近』


「叩き切る!」


 北光は反射に近い動作でハンドルを動かした。

 面頬で表情を隠した鎧武者が振り返り、接近していた鷹型機動兵器を両断する。

 当然ながら、日本刀で。


 更にバーニアを噴かし、踵を振り上げた銀氷天は急降下しつつあった別の一機を蹴り飛ばす。

 体勢を崩した鷹に飛びかかり、喉を太刀で貫いた。

 ばぎゃ、と哀れな破砕音。


『お見事』


 ぱらぱっぱー、と旧時代的なファンファーレが鳴り響いた。

 電子立像の紙吹雪が舞う。


「当然だっつの」


『それでこそ私のご主人様です』


「何でお前が偉そうなんだよ」


 カメラが息を吹き返し、アラートが解除される。

 視界に広がるのはスカンジナビアだったかチェコスロヴァキアだったかの青々とした空。

 全長約15メートルの鎧武者がばったばったと機動兵器を切り伏せ、スクラップの大雨を降らせている。


 どうやら自軍の損害は少ないらしい。

 パイロットスーツの中を汗で濡らしつつも北光は胸を撫で下ろす。


『あ』


「あ?」


『喜んでください、北光。通信エラーが解消されました』


「マジか! よっしゃ――――」


 マイクを起動した北光は言葉を飲み込んだ。


 メインカメラに黒い靄が映る。

 否、既にそれは貼りついている。



 ================================================



 オレンジマスカットの午後は優雅な紅茶で始まる。

 花弁の一つに人間一人が居住できるほど大きな『鈴蘭ハウス』の中で彼女は温かいポットを見つめていた。

 長い髪は光沢のある深緑で、訳もなく物憂げな表情をしている。


 目を閉じる。

 頭の中で声。


『良い香りね』


「ロザ。……起きてたんだ」


 夜行性の彼女が目覚めるのは珍しい。

 オレンジマスカットはテーブルに突っ伏し、こめかみの疼痛と無謀な戦いを繰り広げる。


『オム、どうしたの? 元気が無いみたい』


「何だか疲れてて……」


『……』


 肉体を共有する相棒であるロザリオビアンコ、通称ロザの沈黙に、オムは後ろめたさを感じ取った。

 ばっと顔を上げ、誰一人居ない室内で顔を赤らめる。


「何したの?」


『別に何も? 昨夜はちょっと遠くまで飛び過ぎたかしら』


 ロザが何歳なのか、オムは知らない。

 物心つく頃には既に肉体を共有していたからだ。

 もしかすると自分が生まれたずっと後にロザの意識が芽生え、何食わぬ顔で「初めから一緒だった」とうそぶいたのかも知れない。

 だがオムはロザを姉だと思っていた。

 ロザの物腰は穏やかで、話しぶりには知性が滲んでいるからだ。


 知性は行動にも宿る。

 判断力に長ける彼女がいなければオムはとっくに巨蜂きょほうによってバラバラに引き裂かれていただろう。


 逆に、ロザはオムの直線的な性格が百の危難を破り得ることを知っている。

 オムがいなければ計算高いロザは何度も仲間を見捨て、冷静に後悔を重ねていただろう。


「お酒飲んだでしょ」


『あら、ばれてしまった?』


 よく口は濯いだつもりだったけれど、とロザは小さく笑う。

 酒よりも苦く濃厚な何かを口にすればオムはたちどころに気付いてしまうかも知れない。


「二人の身体なんだから大事にしてよ……」


 オムは唇を尖らせた。

 その所作にロザはくすりと微笑んだ。

 肉体を持たない彼女の所作がオムの心をくすぐる。


『次からは飲んだ分だけ運動しないとね』


「そういうことじゃなくて!」


「オム! オム~~!!」


 オレンジマスカットは鈴蘭の家から首を突き出す。

 顔なじみの精霊人せいれいじんが一人、血相を変えて飛んで来るのが見えた。

 背中には薄羽が輝いている。


巨蜂きょほうが……! 今度は『桜が浜』に来てるっ!」


 聞き終えるまでもなく、オムは鈴蘭の家を飛び出す。


 着地は――――しない。


 一直線に地面へ吸い込まれたオムの背に薄い四枚羽が生まれる。

 頭を引っ張っていたはずの重力が瞬時に首を伝い、胸と腹を引っ張る。

 真っ逆さまに落下していたオムはぎゅんと直角に、つまり地面と水平になって飛翔していた。


 藪の中を。

 木立の中を。

 一陣の風となってオムが飛ぶ。


 やがて彼女は指数関数曲線を描いて青い空へ。

 降り注ぐ陽光。

 無限に続く濃緑の森林。

 数羽の青い鳥が足元の藪を飛び立ち、ピンクのフラミンゴが群れを為して南へと飛ぶのが見える。


「桜が浜は……」


『北よ。そう、そっち』


 空中で方向転換。

 身を丸めたオムの全身が引き絞られた矢のごとく緊張する。

 一瞬の後、彼女は毛髪一本を残してその場から消えた。


 数秒後にようやくスピードが緩み、遥か彼方の空を飛ぶオムの姿を鳥たちが認識する。


 白いテッポウユリの花で作ったドレスが風を受けて暴れる。

 濃緑の髪がばたばたと左右に分かたれ、白い額を風に叩かれる。


『……居た!』


 一年を通して桜が咲き続ける桜が浜。

 巨蜂きょほうの大群はそこを通り過ぎ、精霊人の集落へ向かうところだった。


 巨蜂は文字通り巨大なオオスズメバチ。

 体長はオムの倍ほどもあり、その牙が噛み合わされれば精霊人の肉体など真っ二つにされてしまう。


 今、理性なき巨蜂の大群は空を覆いつくしつつあった。

 その牙がカチカチと打ち鳴らされる度、多くの精霊人同様、オムの全身からも冷や汗が噴き出す。


 既に防衛隊が集結し、小さなショットを放っている。

 陣形を整えた彼女達のショットは美しい幾何学文様を織り成していたが、いかんせん威力が低い。


『オム。代わらなくても平気?』


「大丈夫」


 オムは更にスピードを上げ、味方の放つ弾幕のただなかへ突入した。


 一定の規則性を持つ『向日葵の陣』なら弾の中に紛れることなど造作もない。

 防衛隊はオムの乱入にも動揺せず、ただひたすらショットの継続と陣形の維持に努めている。


 巨蜂の数が多いせいだろう。防衛隊の表情には怯えと緊張が見て取れた。


『数を減らしましょう。このままでは押し切られてしまう』


「うん」


『ボムを使いなさい。あの子たちを奮い立たせて』


 オムは敵陣深くへと切り込む。


 巨蜂の牙をかわし、毒針をかわし、牙をかわす。

 オムを追って顔の向きを変えたスズメバチは防衛隊のショットの直撃を受け、脆い羽を散らし、脆い胴体を散らす。


 巨蜂の群れの中心近くまで突っ込んだオムは一言、呟く。


「ブレイズカーネ――――」


 殺気。

 振り返る。

 黒。黄色。牙。

 ショット。

 間に合わない。


 オムの意識が水面下へどぷんと沈む。

 彼女は水槽のような空間からその光景を見つめていた。


「殺せ」


 水槽の中を沈みながら、オムは自分よりもやや低い声を聞く。

 残響が身体に沁みる。


「ブラックマンバ」


 そこに居たのはオムではない。

 艶やかな黒紫の長髪を持ち、コウモリの翼を四枚広げた一人の女性。

 彼女の放った無慈悲な黒いショットがものの数秒で周囲のスズメバチを薙ぎ払う。

 うねり、くねり、三日月状に飛来する黒影を前に巨蜂たちは反応できない。


「油断しないの、オム」


『ごめん……』


「いいの。さあ――――」


 二人は互いの顔を近づける。

 ロザは水槽を覗き込み、オムは水面へ顔を出そうとする。

 二人は目を閉じ、重なるようにして『入れ替わる』。


「……」


 深緑の長髪を持つオムが宙に浮いている。

 彼女は今度こそ叫んだ。


「ブレイズカーネーションッ!!」


 鮮烈な『赤』が空を覆う。

 紅葉を散らした山道よりも鮮やかに。

 炎の花が咲き乱れる。




 羽の付け根を焼き切られ、巨蜂たちがボトボトと落下していく。

 まるで黒い雨のように。

 次々に。

 ボトボトと。


「……」


 周囲を見回したオムは地上へ向かう防衛隊の姿を認め、ほっと胸を撫で下ろす。


『!? オム! それは――――』


「え?」


 巨蜂の影に紛れていた黒い靄がオムの瞳に映る。

 咄嗟にロザが人格を入れ替えたが、間に合わなかった。



 ================================================



 甲斐路虎助かいじとらすけは悩んでいた。

 このところ妙に女子と接する機会が多い。


 それそのものは大変良いことなのだが――――結構、疲れる。

 何せ毎日六人とやり取りをするのだ。

 SNSと電話で話す文字数をすべて合わせれば原稿用紙十数枚ほどになる。


(モテて……るのか? これって)


 進路相談。

 部活相談。

 彼氏との関係について。

 家族との関係について。

 大学生の先輩は家出をしているらしいし、幼馴染は最近どうも心を病んでいる気がする。


(なーんか、いいように使われてる気がするんだよなぁ)


 女家庭で育ったせいか、虎助は女子にとって話しかけやすい男らしい。

 ハードルが低いとか、オーラが薄いとか、そういった言葉で表現される。

 後輩にまでタメ口を使われる始末だ。

 まあ、それはいい。

 気を遣われるぐらいなら気を遣った方がいい。


 だが虎助の身体は一つしかない。

 それに時間は有限だ。

 今や虎助の予定は二か月先まで埋まってしまっている。もちろん土日も。

 六人もの女子と付き合う中で自分のプライベートはどこで確保すればいいのか。


「んー……」


 虎助は少し考え、まあいいか、と思考を放棄する。


 結局、プライベートと言っても他にやることがあるわけではない。

 余暇に楽しむ本も、ゲームも、音楽も、映画も大好きだが。

 それらは誰かが仕事で作っている『モノ』に過ぎない。

 虎助が娯楽に浸る時間というのは、娯楽の作り手に自分の人生を捧げる時間に他ならない。

 つまり自分の人生を生きている時間ではない。


 娯楽を全否定するつもりはない。

 だが人生の手ごたえは生身の人間からしか得られないはず。

 虎助はそう考える。


 まだるっこしい理屈を取っ払えば。

 虎助は人付き合いが好きだった。


 だがせめて課題に割く時間ぐらいは確保すべきだ。

 淡い光を放つ置時計に目をやり、彼は嘆息する。


 嘆息して、気づく。


「ん?」


 黒い靄が机の上を漂っている。


 一瞬、大きな埃かと思った。

 だが埃は虎助の指を吸い込んだりはしない。

 拳も、腕も、肩も。

 こんな風に吸い込まれたりはしない。


「ぁ? えっ……」


 ずるる、とストローで吸われるようにして彼は靄の中へ。


 側溝の中を連れ去られるかのごとき不快感。

 隘路に押し込められた肉体が吸い込まれ、吸い込まれ、吸い込まれ、やがて何も無い空間に放り出される。


「おあっ!?」


 いや、『何も無い』わけではない。

 そこには重力があった。そして地面も。


「ひぶっ!」


 虎助は尻もちをついた。

 痛みに顔を顰め、立ち上がる。


「は、え?」


 そこは砂埃の舞う闘技場。

 さほど歴史に明るくない自分でも知っている。コロッセオとかいう建物だ。


 それに空が青い。

 さっきまで夜だったはずなのに昼になっている。


(な、何だあの人達……)


 首を巡らせた虎助の目に奇怪な集団が映る。



 まずRPGの世界から飛び出したかのような、魔女だの骸骨だの剣士だののコスプレ集団。

 学生服の上に革製の防具をつけた数名の男女。

 深緑の髪を持つ白いドレスの少女。

 紺色のローブを纏った、怯え顔の少年。

 海外の特殊部隊を思わせるモスグリーンの衣服に身を包んだ髭面の男。

 それに冗談だと思いたいのだが――――巨大なロボット。



「ゆ、夢?」


 頬をつねる。

 痛い。


『お集まりの皆様』


 うるおいのある女性の声が聞こえる。

 見れば闘技場コロッセオの中心には白い女神の像が佇んでいた。

 背中には羽が生えており、台座には黒猫が眠っている。



『どうかお寛ぎください。人生最後の日になるのですから』


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