序章 第2話 VR空間の悲劇

 デモサポートが2月で終了した。そして、今日からβ版のサポートが終了し、通常パッケージが適用されるようになった。このパッケージは、VRBOX(ヴァーチャルボックス)というゲーム機で発売される事になった。広告のチラシや雑誌、テレビの特別番組などで告知されている。


____________________________________2月のある日        < 会社 >


ついにゲーム界にあってはならないことが起きた。

「おい、どうなっている!」社長がすごい目をして、プログラマーの皆にこういった。「仁葉、おまえは俺を困らせる気か?あのイベントを完成品をみせないでかってにだして!」仁葉は驚いた目で言った。「だ、だってあなたの秘書に見せました。そしたら『こちらが完成品ね、分かったは、あたは私がやっておくから・・・』と仰ってたので。」プログラマーのみんなの内の一人が社長をみながら、「社長、なにかの間違えでは?秘書が社長に黙る事は、社内規則法2条にかかれています。」もうひとりのプログラマーは、「社内規則1条、上司に嘘や無礼な事、隠し事を禁ずる。第一条を破り、謝意がある物ならば、社長に密告すること。」というのも、前代の社長、`光治 健一郎`の約束事なので、忘れてる可能性もある、社長はそう直感したので、放送室にいき、「秘書はすぐに、社長室にきなさい、重要な話がある、いそげ。」といい終えると、いそいで社長室に戻った。そこには、人気のない部屋であった。


 秘書は、トイレで首を吊ってみつかった。そこの隣にある遺書を見ると・・・


『 拝啓…社長様。

このメッセージを見ているということは、すでにウイルスのはいったディスクをサーバーに挿入して、ウイルスが入ったイベントを実行している頃ですね。私は、まず自分のパソコンに、仁葉が作ったイベントを、開発者サーバーでデモプレイをしていると、いきなり警告音がなりひびき・・・と同時に、ウイルスバスターが起動して、スキャンが始まったわ。そして、新種のウイルスなのかしらね、プログラムデータを安全から危ないにかわってしまった。そして、かってに全国のファイナルソードに、バージョンアップの知らせと同時に、インストール権限が与えられてしまったわ。なので私は強く責任感を感じ、ウイルスデータを解読し、最後の部分にとりかかったら、エラーが発生しました。それと同時に解読データは消え、イベントが安全の逆の危険の状態で始まってしまった。無論、強制的イベント。でも、なんとかメモは消えなかったわ。』というメッセージと共に、メモが入っていた。

『ウイルスの名前は、[アンダベルトVirus]これは、アンダー・ベルト・ムーンレイトが発見した、電子ウイルスによくにているので、これと断定。ただ、アンダベルトVirusの駆除プログラムがないので、高圧電子ロックシステムに閉じ込めていた。だが、ロックを解除するほどの強いウイルスだった。』

このメモをもとに重要点を読み上げた。

「イベントが危険・・・つまり、会社にもどうもこうもできない状況なのか・・・」社員がまるで時が止まったように立ち止まっていた。だが、時は止まる事なく動いているのである・・・・・・。


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ファイナル・ソード 【ゆっくり】 kio @kirito1493

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