ファイナル・ソード

【ゆっくり】 kio

序章 第1話 仮想世界と現実世界

とある冬、もうすぐ今年も終わるというころに、あるゲーム会社が名をあげていた。

「稲谷社長、ついにVRゲームの初号機と共に、3DゲームやVRゲームが完成しましたね!」

秘書がそういいながら、とあるサンプルのUSBメモリをとりだした。「こちら、来年の1月のイベントのサンプルデータです。」サンプルのデータを、社長が確認すると、目をうたがった。

「お前、これを1月にやるというのか、ばかばかしい。」社長は席をたち、窓の外をみながらささやいた。「このサンプルを少し改善させていただく。あと、イベントは2月に延期だ。」と言い残し、社長は、社長室を出て、プログラム室へ向かった。


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1月後半・・・


 会社の社員を集め、会議を行った。内容というのは、2月のイベントだった。

「ついに、我が社初のゲームイベントだ、内容は、千里の塔をクリアしたものがすでに3万人いるが、すでにクリアした人のために、2月に入ったと同時にクリアしたユーザーの皆様を別の仮想ワールドに送るというものだ。」

社長は、そういうと、グラフを社員のみせながらスピーチした。「これを見たまえ、どうだ、いまプレイしているのは40万人。すなわち37万の人間を、フロースタワーの100層にたどりつけるまで・・・・というわけだ。つまり、3万人のユーザーはいままでやっていたゲームの通り、敵キャラとストーリー、モブがふえただけの世界、すなわちエントリー・サーバーへ移行させる。いいか?」

と、言い終わると同時に質問、と秘書がたずねた時、

「はい」

社員代表の村上さんが、言った。「そのイベントは、約37万人のユーザーが強制的にそのイベントをやるということでよろしいのでしょうか?」

この質問に、社長が答えた。「はい、その通りです。ただ、さっき説明した通り、このイベントに失敗すると、ある特定のものがなくなるのです。」

村上がするどい目で社長に言った。「それはおかしいです。なので、強制イベントではなく、ある特定の行動をしたら実行、のほうがいいのではないでしょうか。」

社長が、うなずきながら答えた。「うーむ、そうじゃな・・・・、よし、そうしよう、プログラマーの仁葉さん、そうなるようにできないかね。」

仁葉さんが答えた。「了解しました、特定の行動は、こちらにお任せください。」

 会議は終盤、社長の最後の言葉。

「では、今回話あった結果を実行するとしてよろしいでしょうか。」

その言葉を言うと、みんながてをあげた。

「1、2、3・・・40、41、41ですね、8:2で、実行することとします、本日の議題は可決とみなしました。」秘書の話が終わると、広報、プログラマー、他社員の順に自分の席に戻っていった。

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