平安の世、1人の女房が優れた観察眼を武器に、日々の「をかし」を文に綴った。その名は、清少納言。言わずと知れた、平安時代を彩る女流歌人である。時は流れて平成の現代、大好きな銭湯を舞台に、独自の「をかし」をネット上に綴った女性が現れた。その名は、山口イツカ。彼女の「をかし」は、時におかしく、時に切ない。そしてその「をかし」は、読み手の指を止めることなく、イツカワールドへ誘うことであろう。
読んでいて銭湯へ行きたくなりました。
銭湯、すっかり行かなくなってはいるが、これを読んで久しぶりに行きたいと思った。しかしこんなにも妄想力豊かに湯につかることは想像していなかった。季節を感じたり、知らない人との関わりを思い出したり、…続きを読む
遠いようで身近な建物、銭湯のエッセイ。お風呂にまつわるいろんなお話。語り口が面白いです。私はシャーク・タイプでした!スーパー銭湯も、昔ながらのぼろっちい風呂屋も好きです。
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