2015/2/15 銭湯日記 大阪編 清水湯

東京には東京の、大阪には大阪の銭湯がある。


というわけで、大阪に出張に来たので早速大阪の銭湯に入りました。


心斎橋のオーパの裏にあるビル型銭湯、清水湯さん。自動ドアを通過すると、すぐ目の前にはエスカレーターが。大阪出身の方に教えてもらったところによると、繁華街のど真ん中にある銭湯なので、クラブ帰りの若者たちが早朝に集う銭湯なんだとか。


クラブ帰りの若者たちは朝風呂に入りに行くそうなので私が行った23時の閉店1時間前はお客さんは年齢層高め。23時の時点でお客さんは5人でした。


感想。いやー、住んでないところの初めての銭湯って、アウェイ感が半端ないですね!どこにお風呂があるのかもわからず、タオル片手に全裸でうろうろしてしまいました。見かねたらしい目つきの鋭いおばちゃんが、上!二階!と螺旋階段を顎で示してくれました。


お礼を言って階段を上りながら、ご年配の方にはこの階段キツイなと思っていたら、上がったところにエレベーターのドアが。バリアフリー。さすが21世紀の銭湯。


お風呂は中温湯、高温湯、バブルバス、水風呂、電気風呂の5つで、関西のお風呂らしく浴槽のへりに座ってかけ湯をするための腰掛ける段がついています。


サウナandラドン(ラドンて何だろう?と思って調べたら体内の老廃物を出して血行を促進してくれるラドン温泉というのがあるそうです。ここのお風呂は更に天然鉱石のシリカブラックを導入して、ダブルであったまるよ〜、というのが売りなんだそうです。シリカブラック。ヒーロー戦隊モノに出てきそうな名前。キーカラーはもちろん黒で、変身前もニヒルで寡黙なキャラっぽい。好きな食べ物はキャビア。←イメージです)は別料金だったのでパス。電気風呂も苦手なのでスルー。電気風呂、一度も入ったことないです。電気と水の組み合わせって、おっかない。サウナだけじゃなくお風呂場にもテレビがついてるのが大阪らしいなあと思いながら、浴槽に浸かりながら口を開けて高いところにあるテレビを眺め、のぼせそうになったら水風呂に赴き、もっぱら高温浴と水風呂の往復です。気持ちよかった。


そんなこんなでアウェイ感を忘れ、脱衣場で服を着て髪の毛乾かしてたら、出て行く人がみんな会話を交わすこともないのに「おやすみなさーい」「お先にー」と挨拶して出て行くので、「もしや、これが大阪式?」と思って自分が出て行くときに「おやすみなさーい」と挨拶したら全員ガン無視でした。実は喋らないだけで全員知り合いだったのか、私の挙動不審さが怪しまれたのか、私から、何か「こいつ、ここらのモンじゃねーな」感が溢れていたのかは分かりませんが、ちょっと落ち込んでその後「お世話様でした」と挨拶したフロントのおばちゃんにまでガン無視され、ただでさえ撫で肩なのにさらに肩を落として銭湯を出たのでした。何が正解だったのだろうか…。


でも気持ちよかった。

帰り道全然寒くなーい、とウキウキしながらセブンイレブンで白ばらコーヒー牛乳を買って、飲みながらホテルに帰りました。


いつか大阪の銭湯も、ドヤ顔で入れるようになりたいなぁ。

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