2014/12/28 おっぱい丸出しおばあちゃん

今日は久しぶりに銭湯で他のお客さんと会話しました。


なぜ会話がないかというと、いつも閉店間際の23時くらいに駆け込みで入るため、多分急いでますオーラを出しているのと、そもそもそんな夜更けにお客さんはいないからなのですが、今日に限って話しかけられた理由は今日は19時過ぎに行ったためだと思われます。


狙い通り、晩御飯どきはそれでも空いていて、私が出るくらいのタイミングでお客さんが次々に入ってきました。


脱衣所で髪の毛を拭いていると、隣で丸椅子に座っていたおばあちゃんが、横の人に話しかけていました。


「あたしなんかもう一人暮らしだから、お雑煮とかもね、トースターでお餅焼いて、それお椀に入れて、たまごスープの素を入れてお湯注ぐの。あと、お茶漬けの素に入ってるお吸い物の粉も、よく使うのよ」


横で聞き耳を立てながら、なるほどたまごスープにお餅は合いそう!と思っていたら、急に話し相手が「じゃーねー」とお風呂に入ってしまって話し足りなかったのか、おばあちゃんは私の方に向き直って、さっきから続いている会話のテーマ「自分は一人暮らしだから、手間をかけずにご飯の支度をする」について頭から話し始めました。


おそるおそる、「すみません、実は今、横で盗み聞きしてて、私も一人暮らしなので、たまごスープにお餅を入れるって簡単で美味しそうだなーと思っていたんです」と白状すると、ちょっと嬉しそうな表情になったおばあちゃんはおっぱい丸出しのまま、簡単に出来るお料理を幾つか教えてくれました。おばあちゃん風邪ひくよ!早くしまって!とは言えず、おとなしく拝聴するわたくし。


そのおばあちゃんは80を越えてなお、非常に好奇心旺盛で行動力に溢れ、今年は娘さんと一緒にパリに行ったそうです。オペラ座とかベルサイユ宮殿とかルーブル美術館とかに行ったけど、一番感動したのがフランスパンの美味しさだったというのが、かわいいなあと思いました。(あたし、硬い食べものが好きなのよう、とのこと。歯が丈夫なんですね。)


中国に行ったこともあるんだから!万里の長城では、ツアー客の最高齢なのに一番元気ね!ってガイドさんに褒められたのよう、と言いながら、紙パンツを履いてさっさと身支度を整え、「じゃあまた会ったらさ、違う手抜き料理をおばあちゃんが教えるからね!」と言って、颯爽とお帰りになりました。


下町エリアなんかだと、買い物のついでに知らない人との会話が弾んだりすることもありますが、さすがにおばあちゃんのおっぱい(割とグラマラスでした。全体的に。)を眺めながら世間話する機会というのは、銭湯以外には考えにくい。


一方、気になるのが男湯での会話。女の私にとって、男湯は絶対に入れない場所なので、その分妄想は膨らむばかりです(会話のね)。


会話は弾むのか?簡単手抜き料理なんてトピックは考えにくいけど、じゃあどんな話をするのか?政治について?今後の日本の将来について?それともぐっと砕けて近所の安くてうまい居酒屋の話とか?一度入って盗み聞きしてみたい、男湯。だいぶ年を取って、もう誰に裸を見られても構わないくらいの大らかさをを身につける頃は、多分私も相当な高齢になっているでしょうから、一度ボケたフリして男湯に乱入してみたいなあとぼんやり考えました。いや無理か。うん、冷静に考えたけど無理だな。


おばあちゃん、私いつも来るの遅いからなかなか会えないと思うけど、また、こんな風にほっこりする会話ができるなら、お休みの日くらいは頑張って早めに来ます!今日の帰りがいつもより多めにホカホカだったのは、お風呂のせいだけじゃないんだろうなぁ。

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