2014/11/6 開放感あふれるフライデーナイト

本日は蒲田de餃子ナイトでした。食べ放題飲み放題二時間で3500円!の中華料理屋さんを発見したので、家がご近所さんの会社の同僚や、以前会社でお世話になったボスたちと、薄ら赤い合板の円卓を囲んで餃子をたらふく食べました。その後、いったん帰宅してから支度して銭湯へ。


今日は、近所に住む同僚と初めて一緒に銭湯に行きました。観音湯というありがたい名前のついたこの銭湯の最大の特色は、看板写真に明記された「人間洗濯機」。


この銭湯、今年の5月に初めて行ったけれど、その時はこの人間洗濯機は回ってなくて、丸い浴槽に静かにお湯がたたえられているだけでした。


この日は洗濯機回ってました!

と言っても、円の中心に向かって、やや斜めにずれたジェットバスが水流を作り、渦を巻いてるようになっているというだけでその水流も荒々しいものではなく、想像していたように渦に巻き込まれてアップアップしたり、ガソリンスタンドの洗車機みたいな巨大ブラシが裸体にウィーンと迫ってきてワシャワシャ洗われたりということはありませんでした。


この銭湯のもう一つの特徴は、背景画です。銭湯っていうと普通富士山のペンキ絵が思い起こされると思いますが、ここの背景画は何とタイルで描かれた宇宙。大きな太陽と惑星が宇宙空間に浮かぶ、壮大なスケールの絵柄なのですが、タイル絵以外は昭和なため、勢いタイル絵自体もそこはかとなく漂う昭和な空気が否めません。たとえて言うなら、1970年代によく喫茶店にテーブル型のインベーダーゲームで描かれる、ドット感が半端ない宇宙空間な雰囲気です。でも、そこがいいのです。子供に戻った気分になれます。


キッチュな昭和ギャラクシーの下で、友達と浴槽から出たり入ったりしながら夢中でおしゃべりしていると、あっという間に時間が過ぎます。パチッとお風呂場の電気が半分落とされ、ハッと気づくと閉店10分前。慌ててお風呂から上がり、頭も乾かさずに急いで服を着てかろうじて裸ではない、みたいな状態で銭湯を出た後、喉乾いたからなんか飲もうや、ということになりました。お向かい辺りのコンビニでペットボトルのジュースを買い、出てきたところで、友達に「イツカちゃん、今気づいたけどバスタオル頭に巻いたまんまだね…」と指摘されました。


わーーー!!!

全然気づかなかった!!


それにしてもコンビニ店内ですれ違うお客さんにも全然変な顔されず、レジの店員さんにも普通に接客してもらったし、蒲田ではこの南国女性のターバン的なスタイルは許容範囲内なのだろうか…。自由の街、蒲田。同じ大田区だけど、ある意味自由が丘よりも自由。いや多分、「変なおばさん来たけど関わらないでおこう」という店員さんたちの賢明な判断だと推察します。


金曜日の夜、お休み前の夜更けに銭湯に行くって、なかなかのフリーダム感を味わえます。わーっ!と叫びながら夜中の道路を駆け出したい気分。何だか毎日変わりばえしないなあ、日常から抜け出したいなあ、と思っている方、お休み前の銭湯ナイト、とってもおすすめです。もちろんバスタオルは頭にonで帰宅がルールです。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る