2014/10/20 斬新過ぎる水族館と銭湯の融合
蒲田西口の銭湯に初見参!
もう真夜中近いのにギンギンに明るい蒲田駅前を過ぎて、西口の住宅街に入ると、喧騒もだいぶ遠のいて、静まったくらいの距離にある銭湯です。
この銭湯のおすすめポイントは、お風呂につかりながら水槽の魚を眺められることです。浴槽の背後におおきなペンキ絵が描かれているのが普通の銭湯だと思いますが、銭湯壁画があるべき場所が、ここの銭湯は、でかい水槽になっているのです。(というのは思い込みで、横に細長い水槽の上部にちゃんと立派な富士山のタイル絵もありました。)
ワクワクしながら行ってみたら、入り口に「魚が病気になりました」と貼り紙。
がびーん。
昔似たような気持ちになったことがあるなあと思い出してみたら、昔ルスツだかトマムだかにスノーボードしに行こうとした時のことでした。私はその旅の直前に、別の場所(確か新潟)で滑っていてうっかり骨折してしまい、せっかく北海道に行くというのに雪山で滑れなくなってしまいました。日程も迫っていたのでキャンセルもできず、しかたないのでホームページにあった犬ぞり体験というアクティビティを最大の楽しみに行ったら、まさかの「犬たちは、ただいま遠征合宿中です(犬の似顔絵付き。写真ですらない)」という貼り紙がありました。貼り紙の前で白目を剥いたのを覚えています。
とはいえ、肩を落としながらお風呂に入ると水槽にはちょっと大ぶりの金魚たちが20匹くらい泳いでて「これは本当は魚ではないのだろうか?それとも病気を押して、銭湯の人の制止を振り切り無理やり出演中?」と不思議に思いつつも、フロントの人に聞き忘れたので謎のままです。あとで調べてみると、水槽にはサメも泳いでいるとどなたかのブログに書いてあったので、私が見た金魚は補欠選手なのでしょう。壁のタイル絵の一部も鯉の絵だったりしたし、普段は鯉が泳いでるんだろうな。一軍たちが入院してる間、金魚たちは先輩たちのステージを守ってるんだと思うことにしました。
それにしても、全裸で金魚を泳ぐ姿を眺めるってなんとも不思議です。気づけば金魚たちもこっちを見てたりして、急に恥ずかしくなって、それまで仁王立ちで見てたのに慌てて肩までお湯に浸かったり。
物珍しくて口を開けて見ていたけど、よく考えたら私、生きてる魚ってあんまり好きじゃないんだった(まばたきしないところが気持ち悪く感じるから。人の好みは様々です)。
でも、駅から近いし、改装して間もないらしく中は新しくてきれいだし、黒湯温泉だし(しかも炭酸入りなのでめちゃめちゃあたたまります)、魚ショー抜きにしてもまた来たいと思う一軒でした。
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