山口イツカの銭湯日記

2013/12/4 銭湯日記 大阪編 ヘルシー温泉桜川

ひとりで大阪に来ています。今回の来阪、一番の目的はBON JOVIライブの京セラドーム公演を聴きに行くことでした。

私の中学生の時からの憧れ、好きすぎてジョン・ボン・ジョヴィと結婚しようと決心し、嫁になるなら英語を話せなくちゃと必死に英語を勉強した超短絡思考の私。ジョンの嫁になるという目的はまだ果たせていないけれど、諦めていません（ちなみに彼は高校の同級生と結婚し、子供も三人います。でもね！人生何が起きるかわからないからね！）。それに英語を勉強したおかげで、友達の範囲が広がったり、仕事に役立ったりしているので、超短絡思考だったけどプラスだったな、と前向きに考えています。

そんなわけでBON JOVIを聞きに大阪にやってまいりましたが、実はウラ目的もありまして、それは何と！…ハイ、ここで効果音お願いします。気を取り直して。

何と！ジャジャン！大阪の銭湯に入ってみよう企画。わーーーパチパチパチ。

なにわの街の銭湯は、関東地方のそれと何が同じで何が違うのか？これは興味深そうだと思ったのでした。ホテルのフロントの人から、女性ならこちらの方が…と、徒歩7分の場所にあるらしい日本で一番大きいとかいうスーパーゴージャススパを勧められましたが、今回はあくまで街の銭湯比較が目的なので、近所の銭湯を選択。

その名もヘルシー温泉桜川。大阪の銭湯って、温泉って付くところが多いですね。温泉は湧いてないとこでも。何故？

入ってみると、建物は古いけど、機能充実で物足りなさは全くない。脱衣場も広い！最近はもう珍しくなってしまった、男女脱衣場が見渡せる番台タイプ。ここ数年で入った銭湯は全て各脱衣場入り口の手前にあるフロント式なので、新鮮でした。おじいちゃんの裸もちょっと見えました。嬉しくないけど。

全ての大阪の銭湯がそうかは分からない前提で、このヘルシー温泉桜川が関東の銭湯と比較して違う点、ナンバーワンは、BGMがあること！

お風呂場にも脱衣場にも、スーパーの中で聞ける有線放送みたいな、インストゥルメンタルの有名な曲の編曲バージョンが流れていました。何の曲だったかな〜。イメージ的にフランシス•レイの白い恋人たちとか、オリーブの首飾りとか、そんなの。真夜中なのにペール•ギュントの「朝」が流れた時は「早いなオイ！」と思いました。

早いと言えば、営業時間！東京の銭湯は大体お昼過ぎ、夕方前から24時前後が一般的ですが、ここは何と朝6時から深夜1時まで！やはりそこはアピールポイントらしく、営業時間の看板の横に手書きで「毎日朝風呂」と書いてありました。そりゃー入りたいよねー。朝あいてたら来ちゃうよねー。

あと、全体的に浴槽がみんな深め。

◾︎低音風呂（体感40度くらい。メインの浴槽。ジエットがついてる）

◾︎高温風呂（体感45度くらい）

◾︎電気風呂（私は電気風呂怖くて入れないので見た感じ）

◾︎水風呂（体感温度20度）

と四種類あったのですが、低音風呂以外はみんな、床に足を付けて立つと胸下くらいまでの高さで、しゃがんだら確実に頭の上までお湯が来てブクブクブクッてなる深さ。浴槽周りに段が付いていたので、そこに腰掛けて入る感じのようです。

各自の洗い場についてるカランとシャワーから出てくるお湯は東京に比べると、ややぬるいです。料金は410円でした。東京は450円。あと、サウナだけじゃなくお風呂の高いところにも脱衣場のガラス越しにテレビがついてて、昔の街頭テレビみたいにみんな口を開けて見上げてる（私を含む）光景が、しかも全員全裸っていうのがなんだか面白かったです。

後から知ったことですが、一説によれば関西と関東では、お風呂の入り方の順番にも違いがあるそうです。

関西は、

お風呂場へ入る→かけ湯をする→浴槽に浸かって温まる→出て頭と身体を洗う→浴槽に浸かって温まる→出る

一方関東は、

お風呂場へ入る→頭と身体を洗う→浴槽に浸かって温まる→出る

とワンステップ少ない。気の短い江戸っ子気質のあらわれでしょうか。

また、そのため、大阪の銭湯はかけ湯がしやすいように、浴槽の手前のふちに段が設けてあるんだとか。そこに腰掛けてかけ湯をしなさいよ、ということらしいです。

はー、大阪で入っても、東京で入っても、銭湯は気持ちいい。満足満足。ありがとうヘルシー温泉桜川。