2013/11/22 メトロポリタンメリーゴーランド
引越し後、近所にある銭湯を渡り歩いています。今回は、路地にポツンとある寿湯さん。コインランドリー併設の昔ながらの銭湯です。
実は営業時間を間違えてて、一回行ったのに入れなかったことがあって、満を持してのリベンジ。とはいうものの、入店時点で終了まであと四十分。大丈夫?と顔を曇らせる番台のおばちゃん。ちっちっ、おばちゃん、分かってないね。私のことをご存知ないようですが(当たり前だ)、何を隠そうこのわたくし、銭湯オタク。四十分で余裕の入浴完了させていただきます!
…と、心で大口叩きながらも、顔は笑顔で「大丈夫ですぅ、早風呂なんでー」とナイスな回答をしながらいざ出陣。
秘技「まとめて脱皮」(重ね着をいっぺんに脱ぐ)を繰り出し、三十秒でお風呂場に入ると、湯気の向こうに広がるのは初めて見る構造でした。今まで見た通常の銭湯は入口手前に何列かのカランが鏡付きで並び、奥に壁絵がどーんと構える下に四角い浴槽があるけれど、ここの銭湯は浴室ど真ん中にどでかい円形の浴槽が!お風呂の主張が半端ない!そして三方の壁に並ぶカラン。これは…(ゴクリ)…すれ違う時裸の背中にぶつからなくて、良い構造!←よく怒られる人
円形のお風呂はケーキカットの形に区切られており、低温風呂(と言っても体感湯温43度)、高温風呂(湯温計によれば46度)、電気風呂、バイブラ風呂(銭湯でしか見ない表現ですが、いわゆるジェットバス。勢い良くお湯と泡が出て肩とか背中にあてると気持ちいい、例のアレ)、普通のお風呂に分かれていて、あー面白いーあははーと言いながら入っては出てを繰り返していましたが、ふと、それぞれに少しずつ移動しながら入る自分を客観的に考えると、深夜に東京の片隅で小さく円運動を繰り返す自分がおかしくなりました。
メトロポリタン メリーゴーランド イン ザ 風呂!
きっかり25分で頭と体を洗い、浴槽めぐりも堪能したところ、気づけば自分が最後のお客さんで周りには誰もいない。
上がるかー、と脱衣場に移動して、あつーと独り言を言いながら体を拭いてたところ、ふと気づくとお風呂に人影が。半ズボンを履いた熊みたいな体型のおっさんが!
ぎゃー!裸見られた!と慌ててタオルで体を隠し、お風呂場から死角の隅に移動して様子を伺ったところ、カラカラカラー、と音がして、脱衣場におっさんが入ってきました。うわー!まだパンツ履いてねー!
「ごめんねぇー、急かす感じになっちゃってぇ」
…声を聞いて、あれ?と思ってよく見たら、うわー!おばちゃんだった!!
おっさんと間違えてごめんなさい。という意味も込めて、「こちらこそ、ギリギリになってしまってごめんなさい」とお詫びして、超特急で服着て帰りました。あーびっくりした。
寿湯、物珍しいのでちょっと気分を変えたい時にまた入りに行こう。この季節はホカホカの状態でキーンと冷えた空気の中を帰宅するのが気持ちいいです。皆様もぜひ!
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