2012/8/7 フロスキーさんとの遭遇

暑いですね。一日汗だくになった日は、たっぷりのお湯で汗と汚れを洗い流して、ゆっくりお湯につかるのが最高に気持ちいいです。


こないだ銭湯に行ったら、ものすごい大きい背中が目に飛び込んできました。湯気の中目を凝らしてよく見たら金髪だったので、ファンキーなおばちゃんやなー、と思ったら、金髪は地毛で欧米の方でした。


土地柄(当時は池袋のはずれに住んでいました)、風呂なし物件に住んでおられると思しき中国人の方は時折お見かけするのですが(友達同士で来て大声で話してるからわかる)、東京砂漠の片隅の古ぼけた銭湯で欧米人に遭遇!ちょっとびっくり。というのは、何となく欧米の人は不特定多数の前で全裸になる習慣がないイメージで、だから温泉、銭湯の類は敬遠すると勝手に思い込んでいたのです。


鼻は立派な鷲鼻で、豊かな金髪、豊満な体型っていうか強烈にふくよかな体型。ロシアの農村とかにいそう。私の中で勝手に命名:フロスキーさん。悠々と身体と頭を洗う様子は、昨日今日、銭湯初体験という感じではない。シャンプー、ボディソープ(ちなみにナイーブをご使用)もおニューじゃない感じ。スーパーの白いビニール袋に入れて持参しているところも通っぽい。慣れてます感半端ない。


閉店間近の夜中の1時過ぎだったので、お風呂であったまりながらフロスキーさんをそれ以上は観察はできず、私は先に上がったのですが、服を着て銭湯を出たら、銭湯前の遊歩道の花壇にこれまた大きな背中と大音量で流れる英語のラジオが。


あっ、Mrs.フロスキーの旦那さんだ(たぶん)!


真夏のサンタさんみたいな風貌のフロスキーさん(仮)の旦那(更に仮)の横を、ポカリスエットを飲みながら通り過ぎたら、旦那さんが目で会釈してくれたので会釈し返しました。


どこに住んでて、何してて、何で銭湯に通ってるんだろう??フロスキー夫妻(仮)の謎は深まるばかりです。また会えるといいな〜。


この日記を書いてから1年後に、私は引越しをしましたが、結局フロスキーさんたちには会えずじまいでした。その後、欧米の方が銭湯に入っているのに同席したのは、銭湯大使のステファニーさん(フランス人女性)だけです。


やっぱりハードル高いのかしら、銭湯って。インバウンド観光の秘策になると思うんだけどなぁ。単に情報が少ないだけなのか、やっぱり心理的ハードルが高いのか、いろんな国の人にグループインタビューしてみたいです。

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