第3話 子育てという重いプロジェクト

 今日もあなたの味方中年狂犬ロイドです。


 さて、題名の通り「子育て」って本当に本当に大変です。

責任も強く問われますし、正解などない不毛なプロジェクトですから。


 かく言うロイドも子育て真っ最中ですが、ロイドの子育ての目標は「犯罪を起こさない、人にあまり迷惑をかけない大人に育てる」です。


・・・。なんか、目標のレベルが低い?


そんなことないですよ。

罪を犯さない大人に育てるって、難しい事です。


ニュースになりましたが、東大生が女性に乱暴をした事件。

本来なら東大工学部!人生勝ち組ウェイ!!と自身も育てた親も思っていたことでしょう。


しかし、蓋を開けてみれば犯罪者となりぬるを。


まあ、東大生、京大生というだけで大きくクローズアップされてしまうのも、ゴールドマンサックスに内定貰っていたのに、AVに出ていたことがばれて取り消しになっちゃった子も、東大・京大・ゴールドマンサックスだったからクローズアップされちゃったという。


結局人は落差の激しいニュースは面白くてはやし立てますからね。


これが東大生や京大生、ゴールドマンサックスでなければそんな知れ渡ることもなかったと思うのですが、有名税というかなんともはや。


 と、ちょっと矛先がズレましたが、結局高度な学歴をつけさせるだけが子育ての正解ではないということです。


もちろん学歴というのは持っていて損はないツール。


でも、中学生や高校生の頭ひっつかんで「旧帝や六大学に入らなければ人でなし。」と人格が形成されている1人の人間に強要するのは、親として努力が足りないと思う。


学歴を身につけさせたいというのであれば、子供自身に努力を強要するのではなく、親が努力するべき。

 エスカレーター式の名門私立小学校を受験させる。

これが子育ての学歴を身につけさせたい親においての正解の1つではなかろうかと思う。

 

もちろん金銭面や親の受験に対する姿勢が問われるわけで、あとは落第させないようにたゆまぬ努力も必要だが、どうしても子供に学歴を身につけさせたい親であればエスカレーター式の名門小学校に入れてしまうのは便利なアイテムだ。

ただそうはしたいけど、そんなに都会に住んでないし。と言い訳は許されない。

どうしても学歴というスペックを子供に持たせたいなら、転居してでもやり遂げる。それが学歴を身につけたい親の努力のうちでしょう。


 中・高・大と受験を通過することによって「努力って報われるんだ」という経験を子供にさせたいということであれば、勉強を強要するのではなく、導くという親の努力が必要だろう。でも「努力って報われる」という経験は何も、勉強だけではなくスポーツや芸術でも経験できるものだ。


 こんな事を書いていてもロイドは学歴を最終目標としてしまう子育てはロイド自身が怠慢である為にできません。

 そしてロイドに学歴コンプレックスがないといえば嘘になる。ロイドと同じようなコンプレックスを子供が持ってしまったらちょっとかわいそうだなあと思う。


それでも…。


どんなに勝ち組ポジションを得ても、犯罪者になってしまったらアウトだなと。


 親が他者評価を上げたいがために子供に努力を強要するのは、寝ている間に子供から金属バットで頭滅多打ちにされる親になってしまうかもしれない。


子供の努力は、子供自身が他者評価や自己評価として得られる正当な報酬だ。

親が子供に見返りを求めたり、子供の努力ではなく親の努力としてピンハネしたりするのは愛ではないだろう。


 もしかしたらこんなことを言っているロイド自身が、寝ている間に子供から金属バットで頭をガチコンされて死んでしまうかもしれない。


 自分が死ぬのはいいが、子供が殺人犯になってしまうのなら地獄のそこからでも這い上がって生き返りたいと願うだろう。

だから、やっぱりロイドとしては道徳や倫理感を育てる子育てを目指すところになってしまう訳です。


あと、贅沢をいえば手に職をつけさせたいなあと思うぐらいで。手に職があればどこでも飛び出していける。


 とはいうものの、子育てには正解がなく毎日が失敗の連続。


 実際、思春期の第一子には、あまりにロイドがふざけた親なのでキレられてばかり。とほほ。


 最終的には子供が「自分って幸せだな」って思って生きていってもらうと言うことに尽きるのでしょうが、それもまたかなり難しい事です。


 いやはや、子育てという壮大で重いプロジェクトに名乗りをあげてしまったからには引くことはできないのである。

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