第911話「意思の念」

 悪意や敵意は一切感じられないというのに、どうも素直に信用する気にはなれなかった。

 どこか親近感を感じるのもその要因の一つと言っていい。

 一度も会ったこともない人間に感じる感情としては不可思議である。


 これが果たして偶然なのか、面を着けた者の筋書きに沿ってあるべくして起きた自称なのか。

 それはこの際関係がない。

 伝わってくるのは意思の念だけなのだから。 

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