第879話「俺は望まない」

 まるですべてを見ていたかのように奴隷商人が部屋へと入ってくる。

 すべてが気泡となりはじけ飛んだというならば、諦めこそできなくとも一つの区切りにはなっただろう。

 これが命をこの地にとどめる結果とあったならば、最早ことは単純ではない。


「この結果、知っていたな」


「私は未来を知ることなどできようはずもありませんよ。ですが、あなた様は私どもの期待を裏切ることはありませんでした」


「ふざけたことをぬかすなよ。こいつは目を覚まさない……」

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