第691話「異世界の狭間の少女」

「そろそろ、あなたの事教えてもらってもいいかな」


「言質はとったし、教えてあげよう!! あたしの名前は……スミレ・タチバナ」


「「!?」」


「むりっも無いか。あたしの母さんとお兄いさんは雰囲気が似てるって持ってたんだ。お兄さんもこの世界の人じゃないんでしょ?」


「アーニャは神様だったのかにゃ!? にゃにゃにゃ!!!」


「ボクはダーリンと繋がってるから、わかっていたけど」


「知らなかったのは私だけのようね」


「こういう形でばらされるのはまずかったな。隠していたわけではない。言うタイミングがなかっただけだ。それよりも、また同郷の人間に……」


 俺は気になった点があった。

 スミレはドワーフと異世界の人間の子供だ。

 それが意味することは、想像に難くはない。


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