第648話「ふかふかベッドで」

 ふかふかのベッドに意識が遠くなっていく。

 明日の事は明日考えればいい。

 それなのに、皆元気が有り余ってるようだ。


「アーニャが寝たふりしてるにゃー」


「寝たふりではなく寝てるんだ」


「寝てたらしゃべららないのにゃ。にゃははは」


「せっかくこんなに立派な部屋に泊まれるんだから、満喫したらいいのに。その方が楽しいと思わない?」


 ルナはいつも前向きで、見習うところではあるのだがやはりうまくはいかない。

 完成は人それぞれなのだから、違っていたとしても何も不思議ではない。

 だからこそ、誰一人としてふさぎ込んでいないことは幸いである。

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