第647話「恥じらう乙女なんていなかった」

 風呂から上がるとバスローブに着替えてベッドに横になる。

 結局、一つのベッドに全員で寝ることになる。

 それがわかっているからこそ、最早さわぐこともしない。


 一人真っ先に部屋へと戻ってきたのは、先に深い眠りに落ちてしまいたかったからだ。

 案の定全員バスローブ姿でマスタールームにやってきた。

 この光景はどうも落ち着かない。


 ルナに限ってはそもそもまともな服を用意していなかった為、寧ろ今の状態の方が自然に見えてしまう。

 明日は買い物をしようと決める。

 誰もないかを欲しがるようなことが無いから、気にもしなかったが何か思うところはあるはずだ。


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