第646話「びりびりあわあわ」

「ユーニャ……。やりすぎにゃ」


「アマトはやりすぎだと思うのかな?」


「アマトさんに振るのは酷ではないかしら」


「ボクはありだと思うなぁ。面白いし」


 ユイナの得たものは大きい。

 俺の失ったものは、尊厳というなのちっぽけなプライドに他ならない。

 それでも納得がいくかと言えば嘘になる。


「そんなことよりも、今日はミャーが綺麗にしてあげるにゃ。さあ、覚悟するにゃ!」


 スペラが全身泡だらけのまま俺の身体にしがみつく。

 そこからびりびりと電流が全身を駆け巡る。

 細かい振動は泡の量を倍倍と膨れ上がらせる。

 

 何とも言えない刺激に先程受けた恐怖も消えてなくなる。

 


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