第529話「砂浜にて……」

「結局、俺達が手を出す前にきれいさっぱり海の中へ消えていっちまったな。あれが何だったのかわからずじまいで、新しい情報も得ることができなかった……。下手すれば死んでたかと思うと碌でもないなほんと」


「確かに獣人とか、スペラが戦ってたのが何かはわからなかったけどブレイバーが言っていたアーチャーが仲間なら私達と敵と考えていいかな」


「あの弓使いに最後に止めを刺したのはルナだ。ルナに詳しく聞けば何かわかるかもしれないな」


「疲れたにゃー」


「おらが知ってることなら話すが」


「まずはディアナたちと合流しよう。ここは隠れるところもないし、スペラが戦える状態じゃない」


「そうだね」


 再び森にもどることにした。

 獣人こそ排除がこれで終わりなどという事はないと感じたからだ。 



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る