第509話「可能性の魚」
スペラの取れる手段は距離を取る事しかない。
本来であれば呼吸を封じられた時点で結末が決まってしまうところを奇跡的に知識を手に入れた事により脱したのだ。
偶然というものは何度も起こり得るものではない。
それも自分の有利に働くことなどあてにするものではない。
いつだってそれは呼び込むものであって流された末の結末であっていいはずはない。
このままバックステップで逃げ切れるなどとは微塵も思ってはいないものの、体制を立て直す瞬間にかけることはできる。
そこに運などは必用としていない。
なぜならば、次の瞬間には魚人が一瞬のうちに距離を詰めてしまうのだから。
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