第508話「存在定義」
現れた魚人はここに来るまでに出会った獣人と似た特徴を有していた。
姿形というよりも同じ系統の何らかの方法でこの姿となったと言った具合である。
人工的に作られた命であるならば摂理に反するのだろうか。
スペラが切り離された魂となって気がかりであったのは、自分自身にも当てはまるのではないかという点である。
切り離し、個別に何等かの思想の元に生きるというのならばそれは一時的であれ創造したということなのだ。
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