第507話「魚人?」
吸い込まれるように洞穴へと向かって行く。
その先から気配が次第に色濃くなってくるのを、身体も感じ取り無意識から警戒してしまったことに気がつかなかった。
それはすなわち、偶然から必然へと事象が確定したという事を意味している。
居場所が割れて、尚且つまっすぐ自分の元へと向かってきているというのがわかっているというのに黙ってやられる者などいない。
なれば、これから起こる事もまた必然であった。
しかし、スペラは自分の犯した過ちに気づくことができなかった。
目に止まらぬ速さで猫耳少女の左肩に痛烈な空弾が直撃した事により悶絶する。
余りの苦しさに、すぐに電気分解による呼吸を試みるが電気の発生が一切できなくなってしまっていた。
焦りや集中力の影響によるものではない。
魔法の一切を封じられてしまったのだ。
反撃が来ないことを見越して、ようやくその姿を見せたのは魚のようで人間のような姿をした魚人のようなシルエットのモンスターであった。
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