第446話「侮ったな」
奴らは規則的に行動しているせいもあって予期せぬ事態が発生した時の対処方法がわからなかったのだ。
それも、別段敵にしてみれば重要なポジションでもない者をさも首魁を打ち取ったかのように騒ぎ立てるわけのわからなぬ変人が突然発生したことも想定の範疇にはなかった。
そのせいで放っておいても問題が無いという判断と、一兵士ならば打ち取れる程度の危険性があるという判断の相互矛盾に陥ってしまった。
たかが数秒の判断の揺らぎが明確に隙となった。
本命である先導者はバニティーによって打ち取られたのだが、そこからが早い。
ほとんど同じタイミングで敵は全滅を余儀なくされた。
窮鼠猫を噛むとはよく言ったもので、追い詰められた側が全てをひっくり返すのが戦である。
決着がついてしまえばもう取り換えしはつかない。
いつだって結果がものを言うのだ。
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