第445話「勝鬨を上げろ!!」
足を掬われたのはたまたま俺ではなかったというのが事の顛末。
しかし、これを好機と言わずしてどこに機会があるのだろう。
ならば絶好の機会へと昇華させるしか道はない。
「敵の大将を討ち取ったー。これでお前たちは終わりだ。死にたくなければ即刻立ち去るがいい!!」
目の前で転がるこの人猿が敵の親玉なんてことはないだろう。
気持ち他の個体よりも小さいような気さえする。
それでも勝鬨を上げることで味方を鼓舞し、敵には戦意の喪失を促す効果がある。
過去、勝鬨を上げただけで実質双方の被害がないままに戦争が終わった事例もあったという。
本当の目的は偏に勝利を掴むに他ならないのだから、結果は見えている。
俺のところへと戻って来た仲間がそれを証明する。
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