第432話「忘れてなんかいない」

 そろそろ山も麓に差し掛かる、それと同時に神域を守る壁は解き放たれる。

 ついさきほどまでは雑魚モンスターの存在を忘れていたわけではないにしろ、特に意識などせずともいられたというのに降って湧いたかのように現れた。

 どうやら、やつらにとっても壁の周囲というものは吹き溜まりにはちょうどいいのだろう。


 自然に集まったのかも知れないがやたら目立つモンスター共。

 そのせいもあって動物の類はこの場には見当たらない。

 大方食べつくしてしまったのだろうか。


 そして、案の定先頭を行くスペラ達に襲い掛かる。

 

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