第358話「どうなるどうなる?」
周囲の俺を見る目が鉄砲玉のように飛び出す子供を諭す者のそれである。
これはスペラのとばっちりというよりも、俺のまとめ役としての資質を問われているかのようである。
これではいけない。
「ここはみんなに任せる。俺とバニティーはここに残るとする。気を付けてくれ」
「心配しなくてもこの一帯はディアナが張った結界に守られているんだから、その範囲から出ないようにはするつもりだよ」
「そういうこと。それにスペラも何も考えてないようでその辺はしっかりしているみたい」
「スペラちゃんがこの結界の範囲内にいる間は私が連れ戻すことができます。出てしまうと……、出る前に連れてきますので待っていてください。大丈夫です」
(わかる。あの好奇心旺盛なスペラなら悪い意味で期待を裏切ってくれるんだよなぁ。はぁ、勘弁してくれ)
俺はうなだれてしまった。
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