第286話「料理開始!!」

 今、できることはおしまない。

 PPを消費し「料理」技能を取得した。

 先程まで意味不明に見えていた文字の羅列もいつの間にか得ていた知識のように感じられる。


 どういうことなのかは考えるまでもない。

 もう何度も体験したことなのだから。

 職人が努力と時間を費やすのならば納得も容易いがそうではない。


 ガルファールは料理には適さない刀にも関わらず、まさに料理をするために拵えたかのように自在に食材をばらすことに違和感が感じられない。

 流石に野兎を瞬時に加工された肉へと変えていく手際の良さに唖然としている。


「自分でも驚いてる」


「私、料理は好きだけどちょっと自信なくしちゃうかも」


「にゃにゃにゃ!! どうなってるのにゃ!?!?」


 スペラも目を丸くしている。

 

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