第285話「課題は増える」
課題がまた一つ増えた。
しかし、それもディアナの提案を呑めば問題を先送りにすることができる。
「ディアナ、すまないが力を貸してくれ。無論、善後策を講じるのは……これ以上は言うまでもないな」
これ以上御託や屁理屈を言うつもりもない。
常に考え続けるのが力も知恵もろくに持ち合わせていない俺が唯一できる事なのだから。
「アマト、頼りにしてるよ」
「そうにゃ、アーニャなら良いこと思いついてくれるにゃ」
「ボクも力になるよ。ダーリンの為ならボクがこれ全部持ってあげたっていいしね」
ルナならば、それも可能だと思うのだがそれも愚策。
貴重な戦力を荷物持ちにするなどあってはならない……というより今の少ないメンバーで誰かが戦力外になること自体があってはならないのだ。
常に全員がエースで要なのだから遊ばせておくなどもってのほかで、仮に荷物持ちを専属で雇うのであったとしても兵糧が必要になりさらにリスクを背負う事になる。
いつの時代も貴重な財産を見ず知らずの他人に任せるのは危険と隣り合わせだ。
そのまま持って消えられた日には目も当てられない。
それを考えだしたらきりがないのだから、まずは腹ごしらえをしてから考えるとしよう。
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