第238話「猫耳少女やらかす」

 この辺りも昨日の大雨による影響を少なからず受けている為、流木、瓦礫が草原地帯を荒らし嵐の過ぎ去ったあとのように荒んでいる。

 幸いにもブーツは底が厚いわけでもないのに鋭利な瓦礫を通すようなこともなく、徒歩での移動の妨げになるようなこともない。

 

 しかし、それは俺とユイナ、スペラだけでディアナはアウトドアには不向きな革の靴。ルナは相変わらず俺のコートを羽織っているだけの裸なので、勿論素足のままだ。

 流石にこのままにしておくわけにもいかないのだが生憎、買う事もモンスターがドロップすることもない。


「にゃーー!! アマトのコートいつまで来てるんだにゃ!!」


 なぜ、このタイミングで狙いすましたかのように一張羅をはぎ取るんだろうかこの猫娘。

 そこには一糸まとわぬ美少女が特に気にする様子もなく、否僅かに頬を桃色に染めた小悪魔少女がそこに立ち竦んでいた。



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