第220話「海……行くか?」
現在シフトラル王国の首都アルティアを目指している。
しかしながら、直線距離で突っ切ることもできない為、北東へ迂回する進路を取ることになった。
それも突然地面が割れたことで当初の予定通りの進路が取れなくなったからだ。
「スペラ、東に行けば海があるようだがその辺にもモンスターはいるのか?」
「ミャーは海に行ったことがないから詳しくはわからないにゃ。村の人も海までは遠くて日帰りができないから行かないからモンスターがいるかどうか聞いたこともないにゃ。ごめんにゃ」
「モンスターが生息していることは間違いないでしょう。村の者が海に行ったきり戻らない事がたびたびあり、戻ってこれた者の話では地獄のようだと言っていました。昔よりも海が広がったと聞いているので恐らく海洋種の勢力圏が広がったのが影響しているのでしょう。数百年前は人間が築いた港湾都市が栄えていたのを覚えてますが、天災で滅んだようです。今では海の中に沈んでしまったので覚えてる人も少ないと思いますが……」
ディアナによれば都市が滅ぶほどの天災があり、都市は滅び今はモンスターの巣窟になっているという事がわかる。スペラ曰く距離もあるというのだからやはりここはどこかで休み万全に期す他ない。
ここで無茶をするわけにもいかない。
何せ命は一度きりなのだからゲームや漫画のように死んでもリセットなどは出来ない。
念には念を入れよ。
やりすぎなんてことはない。慎重には慎重の上塗りをしていくくらいでちょうどいい。
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