第170話「あと数分……」

 一気に距離をつめ、なんとかふたりの元にたどりつく。


「アーニャ!! ユーニャが!!」


「わかってる! 一緒にユイナのところに戻るんだからこんなところで死なせるわけにはいかないだろう」


「スペラちゃんが言っていた通りの人みたいね」


「ディアナも起きたんだな、このままだとまずい。二人とも俺に掴まれ!!」


 俺はディアナを抱き上げ、スペラを背中に背負い流されていく板切れから飛び降りた。

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