神守家の弱点
龍奈「始まります…あの授業が」
理恵「あぁ…アンタ泳げないもんね」
龍奈「しかも、休むと夏休み補修授業があります」
理恵「水泳以外のね」
龍奈「夏休みは減らしたくありません」
理恵「みんなそうだろうよ…っていうか克服すりゃいいの」
龍奈「でも…あ、ところでスズが髪止めありがとう…」
理恵「話を変えるな、もう…桜岡市民プール行くわよ」
龍奈「え?いつ」
理恵「い、ま、か、らっ!!」
龍奈「は、はい…」
桜岡市民プール
理恵「とりあえず…アンタは浮き輪置いてけ」
龍奈「死にます…溺れて死にます」E:浮き輪
理恵「死なないから置いてきなさいっ」
龍奈「うぅ…」
理恵「まずは顔を水につけることから」
龍奈「うぅ…鬼です、理恵さんは鬼です」
理恵「いい加減克服しなよ」
龍奈「無理な物は無理なんです」
理恵「ここ、子供用なんだけど」
龍奈「あ、そうですよ生理ってことで」
理恵「おいこら」
龍奈「ダメですよね…」
2時間後ファミレス
理恵「結局泳げなかったわね」
龍奈「すいません」
理恵「アンタら姉妹ってなんか弱点あるわね」
龍奈「そうですか?」
理恵「亀乃さんは料理出来ないし、虎子さんは運動関係ダメだし……あれ、スズちゃんは弱点ないか」
龍奈「あまり辛い料理は食べられないですけど」
理恵「以外には?」
龍奈「スズは…」
一方雀
雀「……」
仔犬「キャンキャン」
雀「」
比奈「雀ちゃん…固まってる…」
雀「」
仔犬「クウーン?」
ファミレス
理恵「へぇ犬苦手なんだ…初耳」
龍奈「虐めないでくださいね?例え理恵さんだろうと妹を虐めるなら容赦しませんよ」
理恵「虐めませんっ」
龍奈「スズが小さい頃…まだ私は小学1年生の時、幼稚園が早く終わり母さんと父さんとスズは家にいたんですけど…ちょっと目を離したら勝手に出掛けたんですよスズは」
理恵「好奇心旺盛だね」
龍奈「その時大型犬に追いかけられたんです」
理恵「またなんで…」
龍奈「それがスズの記憶があやふやで」
理恵「あやふや?」
龍奈「何故追いかけられたのか、どれくらい逃げたか…まったく覚えていないんです」
理恵「もしかしたら犬の恐怖で記憶が…」
龍奈「でしょうね」
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