新しい家族
神守家は元々は神社を護る巫女の一族である
故に女性が産まれやすい
神守家の4姉妹の父の陸も神守家に婿入りである
しかし海は姉の
雀「いとこ?」
龍奈「はい、風伯母さんの娘で
虎子「その風音ちゃんが来週からうちで暮らすの?」
龍奈「はい、母さんには許可して貰ったそうです」
亀乃「もしかして神守の風習?」
龍奈「らしいですね、なんでも神を護る巫女は世間ずれしてはいけないとかで」
雀「でも急だね」
龍奈「なかなか母さんと連絡付かず預けて良いか分からなかったから…と伯母さんが言ってました」
龍奈「ついでに言うと本当は小学校入学から我が家に預ける予定だったそうです」
虎子「今いくつ?」
龍奈「9才です」
当日…
龍奈「いらっしゃい」
風音「あ、えっと…
龍奈「とりあえず二階に行きましょうか」
風音「ひ、広いおうちですね」
龍奈「そうですか?本家のお屋敷の方が広いと思いますよ」
二階の奥部屋
龍奈「こちらの部屋を使ってください」
風音「あっ…はい」
ガチャン
風音「スゴく丁寧な人だ…」
一階キッチン
雀「ただいま~」
龍奈「おかえりなさい」
雀「靴あるからもう来たの?」
龍奈「はい、二階の奥の部屋に案内しました」
雀「お姉ちゃん…まさかその調子で対応してないよね」
龍奈「あ…ついうっかり」
雀「お姉ちゃん…」
龍奈「すいません…」
雀「私訂正してくる」
夜、
虎子「あっはっは♪龍奈笑える」
龍奈「虎姉さん笑いすぎです」
雀「と言うことで我が家はこんな感じ」
風音「あっ…あのもう1人いるって聞きましたけど」
虎子「亀乃姉さんね、姉さんは平日は基本朝4時に出て家に帰るのは21時過ぎくらい」
龍奈「しかも小学校の教師…先生なのでプリント作りやテストの作りとかで部屋にいます」
風音「へぇ…先生なんだ」
虎子「あ、そうだ!!風音っちは龍奈と連絡先交換した?」
風音「あ、はい…交換しました」
虎子「外で食事する時、19時までに帰れない時は我が家のシェフこと龍奈に連絡いれてね」
風音「は、はい…でもどうして」
虎子「ちょい来て」
廊下
虎子「龍奈は料理をなるべく最高の状態で食べてほしい訳よ」
風音「は、はぁ」
虎子「例えば今日は豚肉のしょうが焼きでしょ?」
風音「はい、美味しかったです」
虎子「亀乃姉さんの分は姉さんが帰って風呂に入っている間に焼くの」
風音「」
虎子「私は前に連絡いれずにめちゃくちゃ遅く帰って…龍奈に怒られた」
虎子「ま、夏休みでまだ引っ越したばかりで友達はこっちにはいないだろうけど…遅くなるなら気をつけ…痛っ」
パコン
龍奈「それは姉さんが常習者だからですよ」
虎子「スリッパで叩かなくても…」
龍奈「まったく…何事かと思ったら」
風音「ぷっ…あはは」
その後、しばらく笑いが止まらなかったんだよ
こうして新しい家族…親戚の風音が加わりました
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