雀の誕生日がやってきた、前編

空港

大柄の男「久しいな日本は」

小柄の女「あなた、目的忘れないで」

男「そうだな…帰るか我が家へ」


学校

龍奈「じゃあまた来週」

理恵「うん、来週…あ、明日渡せないから先にスズちゃんに渡しといて」

龍奈「なんですかコレ?」

理恵「スズに誕生日プレゼント」

龍奈「」

理恵「龍奈?」

龍奈「わ、忘れてました…両親」

理恵「え?」

龍奈「私帰ります」


神守家

小柄女「おかえり、龍奈」

龍奈「……」

龍奈「た、ただいまです、母さん」

神守海かみもりうみ、彼女こそ神守家の母である

龍奈「えっと…何を作っているんですか?」

キッチンでは紫色の液体ダークマターがグツグツと煮えている

海「………」

龍奈「母さん?」

海「たぶん、カレー?」

龍奈「なんで疑問文なんですかっ!!っていうか去年の亀姉さんの誕生日にもその前の虎姉さんの誕生日にも言いましたが…母さんは料理しないでください」

海「ナイスツッコミ」パチパチ

龍奈「」ぷちっ

海「ん?」

龍奈「正座」

海「え?」

龍奈「正座してください」

海「えっと…なんで?」

龍奈「お説教たーいむ♪」


一方大柄の男は中学校門前にいた

男「待っていたぞ雀」

雀「お…お父さん」

彼、神守陸かみもりりくが神守家の父である

陸「久しいな…亀乃の誕生日以来か?」

雀「うん」

陸「いや、去年は翌日のクリスマスも日本だったか?」

雀「ううん…去年は亀乃お姉ちゃんの誕生日の夕方に私達にクリスマスプレゼント渡してったよ」

陸「そうだったか」

雀「ところで目立つから帰ろ?」

陸「うむ」


神守家

陸「ただいま…何をしている海」

海「正座…」

龍奈「父さんお帰りなさい」

陸「龍奈、何故母さんは正座している?」

龍奈「紫色の液体ダークマター食べますか?」

陸「……海が悪い」


龍奈「今日はチーズたっぷりミニピザです」

虎子「あースズの誕生日か」

亀乃「それで母さんは何故正座」

龍奈「紫色の液体ダークマター食べますか?」

亀乃「あーなるほど」

虎子「父さんは?」

龍奈「チーズケーキの材料買いに行きました」

龍奈の料理の師匠はなんと父親の陸である

虎子「作る気か…あのハイスペック父さんは」

龍奈「めたんですけどね」

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