吹雪と伊吹

お好み焼き小代


虎子「こんちはー」

お好み焼き小代は店主の小代勝治こだいかつじさんと嫁の小代万里こだいまり…そして


赤い服の女の子「虎だ」

青い服の女の子「虎だね」


虎子「吹雪ふぶき伊吹いぶきも虎子お姉ちゃんでしょ?」


赤い服の女の子「どっちが吹雪で」

青い服の女の子「どっちが伊吹か」


二人「当てれたらお姉ちゃんってよんであげる」


虎子「赤い服の方が伊吹、青い服の方が吹雪」


二人「………」


勝治「はい、正解」

吹雪「あ、父ちゃん先に言わないでよ」

伊吹「もう父ちゃん!」


小代伊吹こだいいぶき小代吹雪こだいふぶき小学5年生の双子姉妹


虎子「ほら、正解したよ」

伊吹「虎子、お姉ちゃん…いらっしゃいませ」

吹雪「虎子、お姉ちゃん…ごちゅーもんは?」

虎子「あ、そうだったモダン四つととんぺい焼き二つ」

勝治「しかし久しぶりだな、龍奈ちゃんの高校受験以来か?」

虎子「ですね、龍奈が料理出来ないんですよ」

勝治「龍奈ちゃんどうかしたのか?」

虎子「龍奈が体育の授業で利き手捻挫しました」

勝治「そりゃ災難…ん?じゃあ龍奈ちゃん買いにこれるかい?」

虎子「はい、今日は私がじゃんけん…手が空いてたんです」

勝治「(じゃんけんで負けたか…)はい、出来上がり」


伊吹「ねぇ…なんで分かったの」

吹雪「そうそう、2年ぐらいたってるのに」


虎子「伊吹は右目にホクロ、吹雪は左目にホクロ…以上、じゃあね」


伊吹「いやいやなんで覚えてんのさ」

吹雪「2年前に会ったのも2、3回だよ」

伊吹「記憶力良すぎ」


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