お向かいの漫画家さん

神守家の向かいにある一軒家

そこには漫画家が住んでいる


女性「あああああああああああああ!」


アシA「先生が叫んだ」

アシB「出るぞ先生の技が」

アシC「手動かしてください」


彼女の名前は安立未来あだちみらいペンネームはアミ

漫画『ふくよかさん』を連載している漫画家である


未来「」←無表情で次々と仕上げていく


――――

未来「はい…お疲れさま」

アシA「お疲れさまです先生」

未来「……君は……なんて名前?」

アシA「えっと久我克です」

未来「……久我…覚えた…またよろしく」


彼女にまつわる話がある

気難しい彼女が誰かに名前を聞くと聞かれた相手は必ず成功する


そしてもうひとつ

彼女が名前を聞くと聞かれた相手は必ず彼女のファンになる


――――喫茶店――――

未来「で話って何?」

編集「実はウチの雑誌で先生の作品を」

未来「無理」

編集「いや…そこをなんとか…1回だけ」

未来「ページ数」

編集「20ページほど…」

未来「帰る」

編集「お願いいたします」土下座

未来「15」

編集「え…」

未来「15ページ…以上は無理」

編集「あぁ…」

未来「ほんとは連載でしょ?」

編集「」ギクッ

未来「15ページで8回…以上は無理だから…アシさん達が倒れる…」

編集「ありがとうございます」


彼女は漫画の天才と呼ばれている

18歳にして『ふくよかさん』でデビューして10年

彼女は人気1位の座にいる


――――家

ピーンポン


未来「はーい…誰かな…」


龍奈「こんばんは」

未来「こんばんは…」

龍奈「これ作りすぎたんで、お裾分けです」つタッパー

未来「何?」

龍奈「キノコの炊き込み御飯です」

未来「ありがとう…」

龍奈「あ、あの…お仕事頑張って下さい」

未来「んー」ノシ



未来「いただきます」

未来「うん…今日も美味しい」

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