第3話 見えざるイト(1)
「いいかな、公安局まで来てもらっても。君の家にいる、『異世界人』について少し知りたくてね」
爽弥は焦る。
今日、初めて会ったというのに來禾や緋那を知っている。この男は何者なのか。どこから、その情報を知ったのか。
「戸口捜査官。何故、空門の家に異世界人がいると分かる?」
「何故かって? データ解析により得た、
戸口がポータブルプレーヤーの画面をこちらに向ける。
そこに映っていたのは、來禾の姿だった。
「おい、 これはやり過ぎだぞ!」
「いや、範囲内だ。裁判機関からも承認を得ている」
戸口は、不適な笑みを浮かべ由奈に言った。
「そう言うがね、君。世界の命運が懸かっているこの状況で、『法も力も及ばない相手』を前に『法を守って捜査をしよう』などと安易な考えはやめたまえ。そんなもの、付焼き刃に過ぎんのだよ」
――世界の命運?
「貴様ぁ!」
由奈は激昂する。
「ふざけるのも大概にしろ! 現在のこの状況の明確な原因は判明していない! データだなんだで決めつけるのは止めろ! それでも、公安局第一課の人間か!?」
戸口は、激昂する由奈と相対して冷静に答える。
「あぁ。これでも第一課の人間だ」
戸口は即答、食い気味に答えた。
「原因は既に判明している。昨日、技術開発研究所がそのデータを開示したのは知っているだろ?」
「……!」
今にも飛びかかろうする由奈を三人がかりで抑える。
「あれはまだ、仮説の段階だろう! 根拠の無い理由で人を裁くのか!」
戸口はポータブルプレーヤーを見せる。そこには、裁判機関からの簡易通達状だった。
『空門爽弥及び其の関係者を特殊管理下措置法に基づき、警察機関の管理下とする事を許可する。』
「私が裁いたのではない、裁判機関が裁いたんだ。そして、此処に証拠はあるだろう?」
戸口は振り返り、公安局の車両へと歩んでいく。
「今日、空門君と話すのは辞めにしよう。巾兼特級執行官、そのうち君にも理解できる。ただ、一つだけ言っておこう」
『ふざけた真似はやめてくれよ? その時は、君を殺すことも厭わない』
戸口は、車両に乗って去っていった。
◇
「取り乱してすまなかった」
由奈は、先程までの激昂が嘘の様に、冷静さを取り戻していた。
しかし、どこか腑に落ちないようであった。
「さっき、戸口捜査官が言っていた『世界の命運』ってどういうこと、なんですか・・・?」
綾音は問う。
「始めから話そう」
由奈は、それに対し苦い顔を見せるものの話し出した。
「『世界』。それは、他には無い唯一無二の箱。絶対的な物理法則が全てを取り巻き、縛っていて、その中で私達は生きている。だけど、もしその物理法則を思いのまま歪めることができたら、どうなると思う?」
由奈に問われるも、想像がつかないために爽弥と綾音は首を傾げる。
「分かりやすく簡単に言おうか。『超能力が使える』ということになるんだ」
「超能力、ですか!」
綾音が食いつく。
「ただ、それが少数で微弱なものであれば、まだ可愛いというレベルで済む話なんだけどね。そんな呑気にしてはいられなくなったんだ」
由奈はさらに、真剣な面持ちになる。
「現在、この霧紫市周辺で異常というレベルで超能力者が生まれている。私やアリアもその一人だ。ただ、この事象の原因は不明、防ぐにも対策が立てられず、暴走した能力者を抑える事しかできないでいる。また、能力は未発動だが覚醒している【潜在覚醒者】が存在することも判明していてな。規模がどれくらいか見当がつかないのが現状だ」
「さっき、原因が分かったって......」
「あれはまだ、仮説の段階であって明白な答えではないんだ」
「その仮説というのは?」
『何者かによって、何らかの方法により、意図的に、霧紫市周辺の物理法則が書き換えられている。もしくは、歪められている』
「一体誰が、どうやって。というか、意図的に物理法則って変わるんですか?」
由奈は、目線を反らす。
「私達にも、分からない。研究所も、そこの部分に関しては口を閉ざしている」
「分からないって・・・・・・」
「そして、このことは少なくとも争いの種には成り得るだろう。それが酷くなれば、ビッグイベントに繋がりかねない」
「ビッグイベント?」
「第四次世界大戦だ」
世界大戦――過去には三度勃発している、世界最大で最悪のイベント。
記録によると、最近起きた第三次世界大戦では国が一つ滅んでいる。
この時、自衛隊の抗戦も空しく日本も被害を受け、戦時中だけで約一千万人の死傷者が出た。しかし、これでもまだ少ない方だろう。
また、交通機関やライフラインは無論壊滅し、終戦後も息絶える人々が後を絶たなかった。
これに伴い、復興に向けた各自治体の強化を目的とした明治維新後最大の都道府県・市区町村の再編成が行われている。
もし、そんなことが能力者の手によって再び起きようものなら、次は国の一つや二つでは済まなくなるだろう。
「『力』っていうのはそういうものなんだ」
少しばかり、静寂が包む。
「ま、どうこう考えていても仕方がないし、今日は帰ろうか」
そう言うと、由奈とアリアは都市防衛機構の車に乗って帰っていった。
「僕らも帰ろうか」
「そうだね」
◇
綾音と二人で帰る住宅街。
地平線の彼方に沈もうとする夕日が、後ろに続く影を伸ばす。
「まあ、いい青春だな」
突然、聞こえてきた声に驚き、爽弥と綾音は振り向く。
「誰だ!」
そこには、昨日学校に現れた炎人間が、手に炎を宿して立っていた。
「お前は! 一体何しに来た!」
「何しに? お前等を殺しに来たに決まってるだろ」
言い切ると同時に炎人間の体全体を炎が包む。
「なぜ僕らを狙う!」
「邪魔。理由はそれだけだ」
「さあ、餌の時間だ。全てを焦がせ、『ファイアー・ドレイク』」
炎人間が言い終わると、周辺は眩い光に包まれた。
眩しさのあまり、爽弥と綾音は目を瞑る。
暫くして瞼を開けると、目の前には炎を纏う巨大な龍がいた。
「なんなの、このファンタジーにいそうな怪物......」
綾音は恐怖で地面に座り込んでしまった。
「やばい」、その一言だけが二人の脳内を駆け巡る。
「最後に渡してもらおうか、青海來禾」
「渡さない!」
「何故?」
「お前らの目的はなんだ!」
「これから消える奴に教えることは何も無い。やれ、ドレイク」
炎を纏う龍は、名を呼ばれると鋭い雄叫びを上げて火を吐いた。
「綾音、逃げよう!」
綾音の手を取り逃げようとするも、引いた手に感じるズシッとした重さ。
後ろを振り向くと、座り込んだままの綾音。
「た、立てない......!」
綾音は、恐怖のあまり腰を抜かしていた。
背後に迫る炎と熱気。既に、逃げる時間など無かった。
「(誰か、助けて!)」
心の中で、誰にも届かない助けを求めた。
――誰にも、届かないはずの声で......。
「しょうがねぇな」
誰かの溜め息混じりの声が聞こえた次の瞬間、大きな爆音と共に周囲は土煙に包まれた。
「な、なんだ?」
土煙が晴れると、目の前には見知らぬ人影。
右手には、巨大な剣を握っており、言うなれば勇者の様姿をしている。
「(だ、誰?)」
「さあ、そこのデカブツには消えていただこうか」
「お前、何者だ」
突如現れた男に、炎人間は問う。
「何者かって? 俺はただの、『幻影』さ」
炎人間は溜め息をつく。
「話をしても無駄なようだな。やれ、ドレイク」
「お前じゃ勝てない」
勇者のような男は、剣を一振りした。
すると、剣からは斬撃が飛び、コンクリートの地面を伝って、龍の身体を裂いた。
龍は、雄叫びと共に消滅していく。
それと同時に、勇者のような男は炎人間の目の前にいた。
剣の鋒を炎人間の首に付ける。
「もう一度聞こう。お前らの目的、狙いはなんだ?」
「チッ・・・・・・。それを知ったところでお前らはどうする?」
「阻止する」
炎人間はニヤリと笑い、言う。
「
「どうやって?」
勇者姿の男は問う。
「俺も知らない。ただ、ボスの命に従うのみ」
炎人間は、再び目映い光を放ち姿を消した。
それと同時に、勇者姿の男も何処かへ行ってしまった。
「さっきの人、誰だったんだ? そして、世界書換って……」
頭の中を消えずに浮遊し続ける疑問。
問い続けようとも答えは出なかった。
「さあ、帰ろう」と一歩踏み出した時、ズシリと重い何かが引き止める。
「おぶってぇ~」
振り返ったそこには、今まで忘れていた綾音が泣きながら座り込んでいた。
腰を抜かしたままなのである。
「お前な」
ここに置いていくのも可愛そうなので、仕方なくおぶって帰ることにした。
気づけば空には月が昇り、一番星が瞬いていた。
◇
「ただいま~」
「お帰りなさーい」
台所から母さんが返事をする。
玄関を入ると、夕食の良い香りが家の中を満たしていた。
夕御飯の前に、荷物を置くため部屋へ向かう。
扉を開けると、來禾と緋那はテレビゲームをしていた。
「母さんが飯だって」
「分かった~」
「これ終わったら!」
「終わったら来いよ?」
「「分かった!」」
熱中しているようだった。
声をかけるも一つ返事、「仕方ない」と部屋を出た瞬間だった。
身の毛がよだつ寒気に襲われる。
「な、なんだ!? この感じ!」
この寒気は、ゲームをしていた來禾達にも感じられたようだ。
コントローラーを握る手が止まっている。
「ガタン!」
何か大きな物音が聞こえた。場所は台所の方からだ。
階段を駆け降り、台所へ向かうと、そこには母の茜が倒れていた。
「母さん! 綾音!」
側には、絢音も倒れている。
一体、何が起きているのか。
「爽弥! 外っ!」
來禾に言われて玄関へと走る。
戸を開けた瞬間、目の前に異様な光景が広がった。
全身、頭から足までを覆う黒装束を身に纏い、片手には槍の様なものを握っている者達。
彼らは、家の前の道路を埋め尽くすように並んでいる。
「なんだ、こいつら……」
暫しの沈黙の後、黒装束の先頭にいた一人が前に出てきて頭上に槍を掲げる。
それに続けて、残りの黒装束達も頭上に槍を掲げるた。
次の瞬間、僕らは紫色の光に照らされた。
「これは!?」
周りを見ると、壁や地面を這う紫色の線。それらは、徐々に明るさを増していく。
「
緋那が叫ぶと同時に、紫色の線を断ち切るかの様に石盤が降ってくる。
そこへ、來禾が続く。
「ガーディアンズ・ロー!」
黒装束達の頭上に光円が現れ、そこから無数の矢が降り注ぐ。
しかし、黒装束達は避ける隙間も無い高密度な攻撃を意図も簡単に、すり抜けるように避けていく。
「当たらない!?」
散々になる黒装束達。家を取り囲むようにして、バラバラに別れた。
彼らは空中で静止する。
「何なんだこいつら……」
黒装束を風に靡かせ、静かにこちらを見つめる。
するとまた、その中の一人が槍を構える。それに続けて、他の黒装束も槍を構える。
全員が構えると同時にこちらへ襲いかかってきた。
「来たぞ!」
「任せて!」
既に來禾は、玄関を出て僕のそばまで来ていた。
「どうするんだ?」
「大丈夫!」
來禾は空に手を掲げる。
「ガリオ・バーテ・ディフティオ!」
特に、周囲に変化は現れない。
「何も変わってないぞ!?」
「大丈夫だって!」
迫り来る黒装束達はスピードを緩めない。
家の敷地近くまで来た瞬間だった。
「カーーーーーーーーン」
鐘の音に近い乾いた音が響く。
「カカカカカカカーーーーーン」
更に、この音は至るところで聞こえる。一体何が起きているのか。
周りに目をやると、黒装束達が見えない「何か」にぶつかって出していた音だった。
「あれは?」
「家の周りに『見えない障壁』を張ったの」
どうやらそうらしい。
黒装束達は、障壁の辺りで立ち往生している。
中には、ブレーキが間に合わずぶつかる者までいた。
ぶつかった黒装束は、気を失ったのか障壁に沿って落ちていく。
少しの間、障壁を突破しようと槍を突き立てていた黒装束達は、諦めてどこかへと姿を消した。
「行ったね」
「そうだね」
彼らの目的は分からなかったが、一応、難は逃れた。
「さっきさ、向こうに落ちたよね。黒装束が何人か」
「落ちたよ! それがこれ!」
來禾が落下地点に行こうとした時、既に緋那が見に行って帰ってきていた。
「それでか、緋那の声が聞こえなかったの」
「そうだよ!」
緋那の後ろで、人が力尽きてぐったりとしているのが見える。
死体を見るのは初めてだ。身体をずらして、目線を死体へとやる。
「なんだこれ!?」
しかしそれは、人間そっくりに作られた人形だった。
ただ、どのようにして動いていたのだろうか。
モーターや回路、コードの様な機械仕掛けは見当たらない。
「どうやって動いてたんだろう?」
「魔法かな?」
「來禾や緋那以外にも、
「可能性は無い訳じゃないよね」
「これ、どうする?」
緋那はもう飽きたと言わんばかりに人形をそこら辺に落ちてた木の枝で叩いている。
「どうするって言われてもな」
「燃やす? 燃やす?」
緋那は燃やしたくてウズウズしている。
「そうだね、燃やしちゃおっか♪」
その夜、家の庭にて人形は燃やされた。
別に、燃やさずに魔法を使って人形を使った相手を調べられないのだろうかと來禾と緋那に聞いてみた。
「「死にたい?」」
まさか、声をハモらせ笑顔で言われるとは思わなかった。
しかし、その言葉の意味が分からない。
「実はね、あの人形には『
「呪印?」
「そうなの。触れる者に呪いを与えるように施された印。それが、呪印。まあ、さっきの呪印は死ぬようなレベルの代物じゃないけどね」
「一体どんなものが……?」
恐る恐る聞いてみる。
「さっきの呪印は、『触れた者の現在地を教える』っていう呪印」
「え。そんなレベルの物なの?」
拍子抜けだ。
呪印と言うからには、「触れれば一生消えない、生きているには苦痛過ぎる、強大な魔術」。
そんなイメージがあった。
「そんなレベルって言うけど、十分過ぎると思うよ。私達、魔術・魔法を駆使する者にとって、自分の居場所を正確に知られるのは命取りだからね」
「そんなに?」
「私達は、魔法・魔術を使う時に、空間に『仮定座標』っていうのを作り出して、その上に発動する術式を乗せて術を発動させるの」
「仮定座標?」
「そう。自分を中心とした絶対的な座標の事で、それを元に相手との距離を掴むの」
「わざわざ、そこまでして距離を正確に知る必要があるの?」
「あるよ。距離というか、位置が分かれば、そこに意図も簡単に術を発動できるからね。基本、魔術や魔法には、距離に限界なんて無いから。世界の裏側にいようとも、場所さえ分かれば発動できるよ」
「怖っ!」
「だからこそ、『仮定座標』っていうのは、私達には重要で絶対に欠かせない遵守の戦術なの。これを怠れば必敗するくらいに」
「怠ればどうなるの?」
「例としては、発動した術が分散してしまって、本来の力を出せないって感じかな。発動する術によっては、発動することさえもできなくなる。だから、魔術師や魔法使いと戦うときは、距離感覚を狂わせる術を使ったりもするよ」
「魔法って、難しく考えなくても術を唱えれば発動するもんだと思ってた」
「へぇー、そうなんだ。ま、中には、仮定座標無しに術を発動できる魔法使いもいるみたいだけどね」
やることは全て終わったと言わんばかりに、そそくさと家に入っていく。
「爽弥~! 來禾ちゃーん! 緋那ちゃーん! ごはんよー!」
意識が戻った母さんが呼んでいる。
「「「はーい!」」」
「あら、みんな煤だらけね。何してたの?」
鏡を見ると、顔は煤で黒くなっていた。
「さっきの呪印のせいだね」
「これも呪い!?」
「いや、呪印って、燃やすと凄い煤が出るの」
「そうなんだ......」
◇
――C.D.O本部公安局物理歪曲監視室。
ここは、日本全域で日々起こっている物理現象を監視し、本来では起こり得ない物理法則の「異常」を察知・確認して、修正を施す機関である。
「室長!」
「反応か?」
「はい! 場所はA-9-ωです!」
「衛都機動に出動要請をいれろ」
「了解しました!」
室長と呼ばれる男は、苦い顔を浮かべて通信端末を取り出し、どこかと通信を始める。
端末の画面上に、接続された証拠の【connect】の英単語が表示された。
『なんだね、
「戸口捜査官、例の場所で反応があった」
『こちらも映像で確認済みだ。既に向かっている』
「何をするつもりだ」
『連絡をありがとう。それでは』
【No connect】
相手は一方的に通信を切断した。
通信相手は昼間に爽弥達が会った戸口誠。
そして、室長と呼ばれる男――井口は、再び誰かと通信を始める。
【connect】
『はーあい、どなた?』
「物理歪曲監視室の
『お、久しぶり』
「例の件についてだ。奴が動くようだ」
『了解。警戒しとこうか』
「この件の事だが……」
『そうだな、後で話をしよう。何時までも話さないのは今後を左右するし、君も腑に落ちないだろう。手は先に打っておくことに越したことは無い。既に、
◇
「あぁあ。一個壊れちゃった♪」
とあるビル街の、周囲よりも一際高いビル。
その屋上で、一人の少女が不適な笑みを浮かべる。
少女の周りには、先程の黒装束達が取り囲んでいた。
「まあ、いいや。まだ他にもあるし」
彼女は屋上の端、落下防止フェンスを越えた先で、地上を見る。
「それにしても、こっちの世界は夜でも明るいね~。皆、起きてるのかな? だとしたら何してるんだろう?」
眼前に広がるビルの群衆を見つめる。
「ま、そんなことはどうでもいいや。それより、次はどうしよっか?」
少女は、振り向きつつ何者かに問う。
振り向いた先の暗闇に潜んでいたのは一人の男。
傍に落ちていた一冊の本を手に取り、歩きながら言う。
「
「だってぇ、このフェンス越えるのに邪魔だったんだもん」
「『だって』じゃない」
男は、落下防止フェンス越しに地上を見る。
「さぁ、始めようか。時は満ちた」
To be continue.
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