第一章 君はもし私が死ぬって言ったらどんな顔をするのかな

 翔はフランスに行くとき、私は見送った。

 翔はまた会いに来ると、言っていた。


 翔がフランスに行って、約1ヶ月。

 メールを見ると来週ぐらいに日本に帰ってくる。

 そのとき、頭に頭痛がはしった。

 普段の頭痛より、ものすごく痛くて、私はその場に、倒れこんだ。

 倒れた音に気がついたのかお母さんが走ってきた。

 気がついたときには、頭に包帯が巻かれていて、病室で寝ていた。


 翔が入ってきて、私に抱きついた。

「倒れたって、聞いて、早く戻ってきたんだ。」

「早くって、来週のはずじゃあ。」

「やっぱり。」

「?」

「叶音、5日間も眠ってたんだって。」

「5日間。」

「でも、目が覚めて、よかった。」

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君のそばに 暁ノ龍 @akagaminosirayukihime

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