第9460730472580800話

「リニアモーターカーってどこ走ってるんだっけ?」

「東京と大阪の間だろ」

「あれ速いんでしょ?」

「そりゃむちゃくちゃ速えだろ!」

「どれくらい?」

「東京と大阪を5分くらい」

「マジ?」

「朝飯前と書いてマジ!」

「時速だとどれくらいかな?」

「そりゃ時速5分だろ」

「そっか。そのまんまだね!」


「月ってどれくらい離れてるのかな?」

「1光年じゃね?」

「1光年ってどれくらい?」

「そりゃ、ひかりが1年で進む距離だろ」

「それでひかりってどれくらいの速さなの?」

「昔の新幹線だから時速1000キロとかだろ」

「ということはその時速1000キロを1年分だね♪」

「そうなるな」

「公ちゃん計算できる?」

「もちよ、もち。 うさぎの餅つきぐれぇ簡単だし!」

「月のうさぎ!」

「式にすると時速1000キロかける365日。つまり、1000×365=365000だな」

「はや! もう計算しちゃったw」

「子どもの頃、電卓使ってたからこれくらい楽勝よ!」

「すごい、そこそろばんじゃないんだね!」

「ありゃ乗り物だろ。平成生まれは電卓よ! で、さっきの答えを四捨五入すると月までの距離は38万キロとなります!」

「へぇ、それあってる?」

「はぁ、信じらんねぇなら調べてみろよ!」

「はずれてたら月見バーガーおごってね♪」

「いいぞ、あってたらおめぇ月にかわってお仕置きだからな!」

「月のうさぎw」


「えっと、グーグルによると384400キロだって」

「それ四捨五入してみろよ」

「え、どうやるんだっけ?」

「はぁ? 4を捨てるんだよ」

「えっと、4を捨てると380000でしょ。いち、じゅう、ひゃく、せん、まん、じゅうまん」

「ということは?」

「公ちゃんあってた!」

「よし。お仕置きな!」


その後、おでこを12回突かれた沙羅魅であった。



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