第0.43話

「カタツムリはカタツムリでも食べられるカタツムリはなんでしょうか? はい。沙羅魅さん」

「エスカルゴ!」

「ルールが違うぞ。これなぞなぞだし」

「ノープロブレム、ノープロブレム」

「これ一応問題だから、そこイエスプロブレムだろ」

「ハロー、マイネームイズ、サラミ♪」

「おまえ今日は日本語話さない日だったか?」

「タイムイズマネー、オフコース」

「まぁいいけど、それじゃ答えられなくねぇ?」

「ジャパニーズ、オーケー?」

「くるしくなって来たみたいだな。好きな言葉しゃべれよ」

「シット、シャラップ!」


「ごめんね公ちゃん。話してよ~」

「うるせぇ、おめぇがシャラップって言ったんだろ!」

「ニホンに帰りたいよ~」

「はぁ、ここは北海道だけど日本だし!」

「いい訳なんて聞きたくない~。沙羅魅だって北方領土って言葉知ってるんだから~」

「レーニンの話はすんじゃねぇよ!」

「バカにされたよ~、え~ん」

「こら、屯田兵に見つかるだろ。大声出すな」

「ジンギスカン美味しいよ~」

「おめぇいい加減、泣くか食べるかどっちかにしろよな」

「え~ん、北の大地はきびしいよ~」

「ずりーぞおめぇ、泣きながらピーマンこっちに寄せてくんな!」


「死ぬほど食べたね」

「なんだ? おめぇならまだまだ食べられるだろ」

「もう~、沙羅魅そんなに食いしん坊じゃないもん。あとラーメン1杯が限界だもん!」

「んで、正解わかった?」

「ロシア?」

「おめぇまだ北方領土引きずってんのかよ。『カエルの子はカエル』と『郷に入っては郷に従え』だろ」

「ルール変わってるのは公ちゃんじゃん!」



って、見た目がカタツムリなだけでパンじゃん!

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