第3.464話

「赤ちゃんかわいいね」

「かわいいな」

「アレが人間になるんだね~」

「そうだな。人間に……、ってすでに人間だし!」

「え、マジ?」

「真面目と書いてマジ! おめぇは赤ちゃんのことなんだと思ってた訳?」

「え、人間でしょ?」

「だよな! それよりこのトロロそばうめぇ」

「沙羅魅のカツ丼だって美味しいよ♪」

「おめぇうめぇのはわかるけどよ、何でそば屋でそば喰わねぇんだよ」

「いいじゃん。沙羅魅は食べたい物を食べたい時に食べるダイエットしてるんだから~」

「へぇ、おめぇダイエット始めたの?」

「そうだよ。すごいでしょ♪」

「あぁすごいな。で、何キロになったんだ?」

「3キロ減って、2キロ戻って、1キロまた減って、4キロ戻ったから、のべ10キロは減ったんじゃない?」

「へぇ、やるじゃん。で、今何キロ?」

「もうその手には乗りません~。今日は教えてあげないもんね~。身長は144メートルだけどね~」

「ちっちぇよな。144って」

「沙羅魅ちっちゃくないもん! 144メートルだもん!」

「はいはい。早く共食いしないと冷めちまうぞ」

「共食いじゃないもん!」

「はいはい。早く補食してください。嗤う豚さん」

「言われなくても食べるもん!」


「ところで、144ってことは12の2乗だな」

「なにそれ?」

「かけ算だよ。12かける12ってこと」

「え、九九完全に超えてるじゃん!」

「はぁ、これぐらい常識だろ。

いろいろ煮込む(16×16=256)

いいないいな2泊(17×17=289)

イヤイヤミニよ(18×18=324)

行く行くベルサイユ条約(19×19=???) 」

「へぇ、公ちゃん。頭よすぎ!」

「まぁな、理系だからな」

「理系ってみんな頭いいよね」

「もちよ、もち。モチモチの木よ」

「それ怖い絵のヤツw」

「当たり前だのキュウカンバー!」

「なにそれ?」

「昔流行ったCMだよ」

「へぇ、公ちゃん何でも知ってて超リクエスト!」

「そんな尊敬すんな。照れるだろ」


「とろろで、スマスマってスマップかけるスマップってこと?」

「まぁ、そうなるな」

「つまり……どういうこと?」

「オレに聞くなよ。ジャニーズ専門外だし」

「そっか。ととろで、他に面白い語呂合わせないの?」

「そうだな。人殺しシェークスピア。1564生まれな」

「へぇ、その人殺しはいつ死んだの?」

「1616年」

「え、マジ! 煮込まれたってこと!?」

「お、マジか! えげつねぇなハムレット!」

「じゃあ、他にも1616年に死んだ人いる?」

「そりゃいっぱいいるだろ。いっちょググってみるか!」


「いたいた。徳川家康!」

「えー! 3代目幕府に煮込まれてたんだ!」

「えげつねぇな。きっと織田信長にやられたんだぜ!」

「え~、やだそれ~。もうフィギュアスケート心穏やかに見れないかも~」

「あとミゲル・デ・セルバンテス?」

「誰それ?」

「あ、ドン・キホーテの人みたいだぜ」

「え、激安の殿堂!? 儲け過ぎて暗殺されたんじゃない?」

「あるえるな! えげつねぇなイルミナティ!」

「でも、復活したんだよね。そのメルセデス強いね!」

「強ぇな、メルセデス・ベンツ! ちなみにシェークスピアの妻はアン・ハサウェイらしいぞ」

「え、マジ!?」

「真相と書いてマジ! ウィキペにそう書いてある!」

「プラダを着た悪魔とレ・ミゼラブルでしょ!」

「それな!」

「つまりレ・ミゼラブルがきっかけで2人はレ・ミゼ・ラブったんじゃない?」

「原作者ずり~わ~。職務乱用だよ~」

「ずるいね~。あんなかわいいお嫁さんになりたいよね~」

「オレはなんねぇけどな~」



ドゥーユーノーユーゴー?

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