第3話


「2人とも潮干狩り行ってたんだアサリ採れた?」

「見てみてシジミがこんなに採れたの」

「あ、海にいるのはシジミか。すごい量だね。大変だったでしょ」

「うん。おにぎり食べながら探したんだけど、こんなの朝飯前だよ!」

「でも、目的のキクラゲはいなかったよな。沙羅魅」

「へぇ、キクラゲも採れるんだ知らなかった」

「今日は採れなかったけどね。次こそはゲットするよ。波路琉ちゃんも今度一緒に行こうよ」

「いいね。今度行こうね。で、2人はどの辺りに住んでるの? 足立区とか?」

「杉並っす!」

「へぇ、意外だね。かなり意外だね」

「別に意外じゃないよ。波路琉ちゃんはどこ?」

「私は北区」

「じゃあ今から帰るとこ?」

「そうだよ」

「じゃあ北区に帰宅だねw」

「ぶは! 沙羅魅変なこと言ってんなよ!」

「サラミちゃんって面白いね」

「まあね。小学校の頃ダジャレ検定3級だったから~」

「そんな検定あるんだね」

「そう荒川先生が作ってテストしたの」

「あぁ、そういうやつか」

「マジかよ沙羅魅。ハガレンの?」

「んなわけないじゃん。眼鏡のおっさんだったもん」

「いや、わかんねぇよ。その眼鏡のおっさんが秘密でハガレン描いてたのかも!」

「マジで!?」

「マジ!」

「沙羅魅あの時サインもらっとくんだった~」

「いやいや、ハガレンの人は女の人でしょ」

「いやいや、ちっちゃくて三つ編みだけど男だし」

「いやいやそっちじゃなくて」

「いやいやいやいや、鎧は弟だし」

「そうじゃなくて、作者はたしか女の人だよ」

「え~、波路琉ちゃん、それマジ!?」

「マジだよ」

「うわ~、オレ騙されてた~。ハレハレ詐欺だよ」

「いや、騙してないと思うよ。しかもハガレンさらに略すとか。それでさ、杉並だったらどっからか電車乗る?」

「中央線かな?」

「そっか、じゃあ市川はどう?」

「総武線か~」

「いいじゃん沙羅魅。繋がってんじゃん」

「それマジ?」

「真実と書いてマジ!」

「さすが公ちゃん、地図が読める男子!」

「いやいや、それぐらいわかっとけよ。江戸っ子だろ」

「別に江戸っこじゃないし~」

「と言ってるうちにそろそろ着くよ。今度一緒にご飯とかどう?」

「いいよ。沙羅魅はご飯よりパン派だけど!」


…………


連絡先を交換したサラミとバジル。

次回3人でお食事へ?

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