再来
──Side リシュナ
「あ、ああああああああああああああああああああああああ愛っ!? 愛ってなんだぁあああああっ!?!?」
「愛、あい……、アイ、……ん~」
それが何なのか、勿論、言葉の意味はちゃんと理解している……と思う。
愛はあらゆる関係の中に存在していて、それぞれ、愛の種類が違うという事も。
「あ、あのねっ、リシュナちゃんっ。『永遠なる愛の誓い』っていうのはね、え~と」
「陛下、詳細はともかく、非常にわかりやすい名がついている術なので、リシュナ様もその意味合いはもうわかっておられるかとっ」
「──家族愛ですか?」
「「はい?」」
私からの質問に、明らかに挙動不審になっていた女王様とシルフさんが顔を引き攣らせ固まった。
「愛ぃいいいいいいいいいいいいいい!! 愛、愛、愛ぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!?!?」
うるさいですよ、レゼルお兄様。
一人で何か大慌てをしているレゼルお兄様を放置し、私はファルディアーノお兄様の腕から下ろしてもらい、トコトコと女王様の前に向かう。
「おじいさんや女王様の言っている、『愛』は、家族愛ですか?」
「リシュナちゃん……、あの術はね、……その、わ、『私の、身も心も、……あ、貴方に捧げます』っていう、……あの、だから、ね」
「身も、心も、捧げる……、ですか? ……う~ん、今の私はレゼルお兄様達のご厄介になっていますから、身も心も……」
氷塊したかのように表情が溶けた女王様とシルフさん。
だけど、何故だかもじもじとし始め、顔もほのかに可愛らしい桃色に。
「捧げる?」
小首を傾げ……、ちょっとだけ沈黙。
レゼルお兄様……。
死にたいと望んでいた私をその腕に抱き締めて……、もう一度光をくれた人。
三年の月日が経っても、あの人は優しい夢を与え続けてくれている人。
大切な人だ。とても、とても……。
安心してこの心を預けられる相手……、だけど。
「捧げる……、捧げる……」
『捧げる』とは意味合いが違う気がする。
そういえば、前に特別クラスの女の子達が楽しそうに……、『捧げる』という言葉を使ってはしゃいでいた事が。何だったっけ? ……あ、そうだ。
──彼の為だったら、私、全部捧げちゃってもいい!! きゃぁああああっ!!
とか何とか、所謂、恋のお話で女子の皆さんが盛り上がっていた。
好きな人の為なら全てを捧げたいと思うのが女心だ、とも言っていたけれど……。
あの時の私には恋なんてよくわからなくて、彼女達から話を振られても、反応に迷うばかりだった。
……まさか。
女王様とシルフさんがお互いを見交わし、「少々失礼します」と国王様に断りを入れ、私の肩を二人がかりで抱いて、サササササッ!! と、部屋の隅に移動した。
「ねぇ、リシュナちゃん。貴女も年頃の女の子だから……、お、おかしくは、ないのだけど……っ。ちょ、ちょっと熱烈というか、早すぎるというかっ」
「はい?」
「リシュナ様、この三年間、貴女様があの男と絆のある関係を築いていらっしゃった事は承知しております。ですがっ、ですが……っ、あまりにも早まりすぎですっ」
「あれが別の形をしていれば、私達もほっと一安心なのだけど……、あ、あんなにハッキリくっきりハートマークを刻んじゃうなんてっ」
「しかも、ピンクです……っ!! こちらが恥ずかしくなるぐらいにラブが溢れまくっている、ピンク!! ……リシュナ様、クールなお顔を装っておられても、やはりあの方の御息女……。胸の内はお熱いのですねっ」
「……は、はい? あの、……よ、よくわらないので、せ、説明プリーズです」
なんとなく、なんとなく、嫌な予感を覚えるのだけど……、まさか、まさか。
引き気味に下がる足。背中にダラダラと汗を掻く私に、女王様とシルフさんはハッキリと言い放った。
「ラブよ!!」
「ラブです」
「ら、らぶ……っ!?」
「そう!! あの刻印は、恋い慕う、つまり、愛する男性に、私の身も心も捧げる程に貴方が好きです!! という、ラブレターみたいなものなのよ!!」
「ら、らぶっ、らぶっ、ら、らららららららら、ラブレター、とはっ!!」
あぁ、熱い!! 全身が、心の中が、恥ずかしいという思いでいっぱいになっていく!!
こ、恋い慕う……っ? 愛する男性……っ?
両手で頭を抱え、真っ赤になっている顔で思わず振り向いた先には──。
「あ、あぅっ……、あうっ」
丁度、こちらに寄って来ようとしていたのか、すぐ近くに棒立ち状態で……、
「…………っ」
思いっきり真っ赤になっているレゼルお兄様の姿が──!!
い、いいいいいい今のっ、き、聞かれたんですかっ!?
聞いちゃったんですか!?!?
互いにピタリと重なってしまった視線が外せなくて、さらに羞恥の熱は高まっていく。
……好き? 私が? レゼルお兄様を……、異性として? ──そんな馬鹿な!!
だ、だって、私はまだ子供でっ、レゼルお兄様は大人の男性で、いやいやっ、違います!!
私とレゼルお兄様は兄妹です!! 兄と妹で、か、家族なんですっ!!
それ以上でも、以下でも……っ、私は、私はっ!!
「あ、あのっ! ──きゃあっ!!」
「リシュナ!!」
一歩、レゼルお兄様の許に歩み寄ろうとした瞬間の事。
自分が何と言おうとしたのか、それすらも頭の中で掻き消してしまうほどの揺れが起こった。
室内を、王宮全体を襲う大きな揺れ。
私はレゼルお兄様の腕に庇われ、酷い寒気を覚えるような『圧』を覚える。
外で、宰相様達の戦っている場所で、何か、起こった?
「レゼルお兄様……っ」
「大丈夫だ。王宮内に被害が及ばないよう、陛下が結界を張って下さっているからな」
「は、はい……。でも、宰相様達はっ」
宙に維持されていた映像を振り仰ぐ。
グラン・シュヴァリエの人達や宰相様が負けるはずがない……。
きっと今のは、敵に大打撃を与えた際の衝撃で……。
──そう、信じていたけれど……。
消えずにいてくれた戦場の様子。
私の不安に怯える目が、『それ』を捉えてしまう。
「──ッ!!」
飛び込んできたのは、あまりにも恐ろしい、敵の群れが殺戮の限りを尽くされたその姿だけでなく……。
──『味方側の悲惨な光景』さえも含んだ現実。
シュヴァリエの人達が……、地上に向かって急降下していく敵の群れの中に何人も、何人も、見える。
「あ、……あ、あぁっ」
そして、王宮に向かって振り下ろされたらしき、灰味を帯びた銀色の一撃。
ビリビリと雷撃のような音を発しているそれが地上に向かって力強い拳を振り下ろし、さらなる追撃をもたらす。
「クソッ、……引きこもりのくせに根性あんじゃねぇかっ!」
「だから手を焼く事になっているんだよ、クシェル。あぁ、こら、まだ出ていくのは駄目だよ。もう少し現状を見定めてからでないとね」
「別に俺一人欠けても構わねぇだろうがっ!! だぁああっ、耳引っ張るなっ!! クソ親父ぃいいっ!!」
予め、国王様が王宮全体に張っていた強固な結界。
強大な魔力を有している国王様が創り上げた、……絶対なる壁を。
あの灰銀の光は凄まじい勢いで結界の表面へと殴り込み、──そして。
硝子が砕け散るような、あまりにも大きな音が響くのと同時に消し去ってしまった。
だけど、国王様の結界は瞬時にその形を取り戻し、幾重にも襲い来る敵の力に向かって闇を放つ。
陽が夜のベールに隠されていくかのように、灰銀の輝きへと絡みついていく。
「あれは……、始祖様の」
「女王様?」
始祖、と呟いた女王様に顔を向けると、そこには顔色まで酷く青ざめ震える女王様の姿が……。
シルフさんや側近のおじいさん達、女王様に仕える人達も同じ様子だ。
口々に小さく、始祖、始祖と、恐怖と警戒に満ちた声音が聞こえてくる。
女王様は一度俯けた顔を上げ、何度か顔を振って見せると、そこに力強い意志を煌めかせた。
強制的に……、その身の内に巣くっていた何かを振り払ったかのように。
そして戦場の様子を見据えると、凛とした力強い声音を発した。
「あれは、──我がロシュ・ディアナの始祖様がお使いになる御力。すなわち、神の力です」
「始祖自ら手を出してきた、というわけか。──レイズ」
それ以上の説明を求めていないのか、国王様はすぐに戦場の様子へと目を向け、弟であり宰相様であるその人の名を呼んだ。
さっきの攻撃で怪我でも負っていないか心配だったけれど、すぐに冷静な声音の返事が寄越された。
『はい、陛下』
「今のは、ロシュ・ディアナの始祖が使う力だそうだ。──親父殿と、どちらがマシだ」
『愚問です。──たかが神の眷属風情など、恐れるに足らず!!』
ここまでの大声で言い放つ宰相様なんて、滅多に見られ……、あ、レゼルお兄様との追いかけっこや喧嘩の時はよくある事だった。
だけど、その時とは声音の真剣さや緊迫感……、というか、う~ん。
神様の力を持つ始祖よりもマシじゃない先代のグランヴァリア王様って、一体……。
「始祖の力は俺が引き受ける。お前達は、途中から介入したアイツらを潰せ」
『御意』
味方側にも多くの犠牲が出たけれど、国王様や宰相様が動じる事はないようだ。
その心の奥底に痛みを覚えていたとしても、決して……。
映像の中に見えるグランヴァリア側の人達が、宰相様の指揮に応じて陣形を整えていく。
『グラン・ファレアスの誇りを抱きし者達よ! 己が胸に滾る炎を絶やす事なかれ!!』
指揮官次第で戦況は大きく変わる。
たとえどんなに屈強な強者を寄せ集めようと、率いる者がいなくなれば……、その戦意が潰えてしまえば、兵の指揮は落ちてしまう。
だけど、どんな強敵を前にしても怯まないその姿に、雄々しきその力強い声に、シュヴァリエの人達は傷つきながらも再び闘志を燃え上がらせていく。
「宰相様……、カッコイイ、です」
「俺達の長だからな。どんな窮地に陥っても、宰相殿は必ず道を拓く。その実力と根性があるからこそ、俺達はあの人を陛下の次に主だと認めているんだ」
「信頼できる上官様、なのですね。すごく、すごく……、カッコイイです」
羨望の眼差しで宰相様の戦う姿を見つめていた私は、レゼルお兄様を振り返って笑みを浮かべた。
宰相様にはグランヴァリアに行った際は、お勉強や礼儀作法の類を教えて貰っている。
今までも頼りになる人だと感じていた。それがもっと、自分の中で膨らんだのだけど……。
あれ? レゼルお兄様の美しいお顔が段々と大変ご不満そうなものに。
「レゼ──」
その時。また、さっきの衝撃よりも強い、『圧』のようなものを感じ取った私は、命の危険を感じる小動物のように全身に鳥肌と悪寒を覚えた。
今度は違う。物理的な衝撃は一切起こらず、──『恐ろしい何か』が、もう、……そこに、『在る』。
「リシュナ、どうした?」
「う、ぅぅっ……、嫌、……嫌っ」
「リシュナ?」
「嫌……、嫌っ……、来ない、でっ、……ぶたない、でっ、……嫌っ、嫌ぁあっ!!」
「リシュナ!!」
一気に蘇る、朧気になっていたはずの『記憶』。
凄まじい勢いの濁流が押し寄せてくるかのように、あの日々の、私にとって恐ろしい、悪夢のような時間が──。
「リシュナ! リシュナ!!」
「リシュナちゃん!!」
レゼルお兄様の、この世界で一番安心出来る人の腕の中で震え、何度も叫ぶ私の許へと駆け寄って来たのは、女王様だ。何か、私の知らない言葉で詠唱らしきものを唱え始めた女王様が、酷く怯えている私の顔に手を翳す。
「眠りの術よ。少しの間だけ、眠って、──ッ!!」
怖い怖いと泣き叫ぶ感情を宥めるように私の意識を包み込もうとしていた感覚が、──嫌な方に変化を遂げていく。映像からじゃない、直接的な『声』が、私の頭に響いた。
『ふふ、裏切り者だらけの小さな箱庭ね……』
ねっとりと、人の心に絡みついてくるかのような、妖艶な女性の声音。
『記憶』にある『あの人』は、もっとヒステリックで、いつも怒っていて……、こんな声音では喋らなかったけれど……。鼠を嬲る寸前の猫のように今、頭に響いているこの声は、あの時よりも、もっと、怖い。
すぐ近くに、傍に在るはずのレゼルお兄様のぬくもりが、どんどん遠くなっていく気がする。
「はぁ、……うぅっ、……はぁ、はぁっ」
「リシュナ、大丈夫か?」
否応もなく青ざめていく私の顔を覗き込み、レゼルお兄様が頬を包み込んでくれる。
「リシュナちゃん……、大丈夫よ。大丈夫。貴女の事は、私達が、いいえ、何があっても、私が必ず守るわ」
「女王、……様」
私よりは平気そうだけど、女王様も同じ……、なのではないだろうか?
胸の前に添えらえている両手に宿る、……微かな震え。
私を見つめるその双眸に揺らめく、女王様の強い意志の陰に垣間見える……、怖れの気配。
女王様が恐れているのは、──きっと私と同じ。
そう直感が働く。
「おいレゼル、あれ見てみろ」
映像の方を凝視していたクシェルお兄様に声をかけられ、まずレゼルお兄様がそちらに顔を向け、そして次に私と女王様が。
戦場で刃を交えていた人達が動きを止めている。
あの宰相様でさえ、全ての時そのものを忘れ去ってしまったかのように……。
「……エト、……ワー、ル」
宰相様の唇が描く形をなぞりながら、私が捉えられた言葉。
──エトワール。
星を意味するには似つかわしくない、粉々に希望を打ち砕かれた絶望の音が、聞こえた気がする。
宰相様の表情が例え難い感情を抱くかのように歪んでいく。
まるで、焦がれて焦がれてやまなかった相手に出会えたかのように、その瞳が、心が、──『彼女』を捉える。
「エトワール……っ」
闇夜に浮かび上がった巨大な一人の女性の姿。
その背に抱くは純白の見事な両翼。
私みたいに一対じゃない、何枚もの大きな大きな白の象徴が、神秘と威厳を纏っているかのようだった。
「あれは……」
何を考えていいのか、どう受け止めるべきなのか……。
戸惑いと、愕然とした力なき音を零したレゼルお兄様や、心の内を読ませようとはしないけれど、険しい眼差しで『その人』を見据える国王様の姿。
そして……、目の前に現れた現実から逃れるように顔を背け、辛そうに瞼を閉じながら私をぎゅっと強く抱き締めた女王様。私と、自分自身を守るかのように。
「リシュナちゃん……、ごめんなさいっ、ごめんなさいっ!!」
闇を照らし、魔を討ち滅ぼす光の化身を思わせる女性。
彼女の存在を否定するかのように、女王様は私の顔を自分の胸に押し付け、現実から覆い隠そうとする。
だけど、私の目から、心からあの女性の姿が消える事はない。
絵本の中の天使様みたいに美しい人……。
彼女を目にした誰もが見惚れる事だろう。
美しき神の御使いを前に、誰もが地にひれ伏すに違いない。
「……あれ、は」
さっきレゼルお兄様が呟いたのよりも強く、けれど、脆く、私は捕食される側の弱者として震えていた。
彼女はとても綺麗だ。私だって、何も知らなければあの光景に目を奪われていた、確実に。
だけど、今の私の心に在るのは彼女への敬いでも、羨望でも、畏怖でもない。
──底なき、どこまでも続く恐怖の根源。
「あれ、は……、あれは……っ」
「リシュナちゃんっ、思い出さなくていいの!! 何も見ないでっ、何も考えないでっ、今の貴女に受け止めきれるものじゃない!!」
──知ってる。
私は、『知っている』。
温もりとは無縁の、私の『全て』を凍りつかせていた……、あのおぞましい監獄の日々。
沢山の取り巻きを連れて私の前に立っては、憎悪の表情を浮かべながら暴力を振るい、私や私のお父さんへの罵倒の言葉を叩きつけていた、『赤い爪の女性』。
「あの人の……、あの人、はっ」
──幸せな日々によって塗り潰されていた『あの人の顔』が、その姿が、優しい色合いの、その下に。
「あ、……あぁぁっ、あの、人、はっ」
「リシュナちゃん!! 思い出しちゃ駄目!!」
知っている、知っている、知っている──!!
私は、私はっ、あの闇の中に浮かんでいる『彼女』を、『あの人』を、知っている!!
赤い爪ばかりが印象に焼きついていたけれど、それは、私が私の心を守る為の『自己防衛』だったのかもしれない。女王様の腕の中で必死に暴れ、私は映像を振り仰いだ。
『御柱様に背きし、反逆者の末裔達よ! 我はこの世界を創りし、絶対なる御方の眷属にして、その御声を世に伝える、はじまりの御使いなり!! 我に、我がロシュ・ディアナに刃を向けるは、この世界への反逆であると知れ!!』
自分の言葉に、正義に、間違いも落ち度もないと思っているのだろう。
苛烈な印象を与えてくるその人、はじまりの御使い……、ロシュ・ディアナの始祖と公言した女性の声が、高らかに響き渡る。
……まるで、世界の全てを引き裂くかのように。
神の御使い? 違う。自分自身が支配者のように振舞っている『あの人』は──。
『尊き御柱様の代理人として、汚物たる貴様らを我が手にて排除してくれようぞ!!』
邪魔なもの全てを薙ぎ払うような勇ましき仕草をしたその手……。
真っ赤に塗られた爪のカラーが、彼女の憎悪に染まったその表情が、──私の記憶を呼び覚ます。
あの人は、『私とよく似た顔をしたあの人』は……!!
「いやっ、嫌ぁぁぁっ、嫌ああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!!」
ついには全てが剥がれ落ち、その下に見えたのは、──死よりも恐ろしき苦痛の、再来者。
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