12 ショートショート

 Web小説を読んでいるうちに、いつの間にか眠っていたらしい。

 眠気覚ましのコーヒーを飲むと、再び、私は原稿用紙1枚ほどのショートショート集を読み始めた。


 どれもこれも既視感のあるありふれた話だ。

 途中でオチが分かってしまう。

 やれやれ!

「既視感がある」、「古臭い」、「誤字直せ!」と正直に感想を書いてやった。

 これで作者も反省して、もっと面白い作品を書いてくれたらよいのだが。


 最後のショートショートは、これまたありふれたリフレイン物だった。

 主人公が気づかないうちに、何度も何度も過去に戻っては同じ経験をするというものだ。

 あまりのつまらなさに、私は眠くなってきた。


 Web小説を読んでいるうちに、いつの間にか眠っていたらしい。

 眠気覚ましのコーヒーを飲むと、再び、私は原稿用紙1枚ほどのショートショート集を読み始めた。


 ――――――あれっ……?



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