身から出た錆

あいつが振り撒いた悪意が

いつのまにか、あいつに戻っていった

きっと。生まれたときは素晴らしい宝だったはずなのだ

子は宝だ

いくら平凡な石でも磨けば美しい石になれる

いくら素敵な金でも黒いものを吐き続ければ錆びてしまう


みんな心に小さなきもちを持っている

それは年を重ねるごとに大きくなる

使わなければ錆びてくるし、磨けば美しいものになる


彼女が出した錆び付いたこころは、彼女の身体を覆ってしまう

彼女が生んだ錆び付いたきもちは、彼女の心を青く白く汚していく



身から出た錆。とはまさにこのこと。

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